南かなこ

  • 別の貴方 – 南かなこ

    思い出が わたしの頬を濡らす思い出が 眩しすぎて喜びが悲しみに 変わった今は 何をしても心に 響かないみたいただ空しく変わった 貴方を見つめるだけ ねぇ貴方 私の何が悪いのねぇ貴方 私の何が悪いの 貴方は もっとやさしかった思いやりを 感じていたわでも今は違うの 別の貴方みたい 何をしても心に 響かないみたいただ空しく変わった 貴方を見つめるだけ ねぇ貴方 私の何が悪いのねぇ貴方 私の何が悪いの …

  • しのび駒 – 南かなこ

    洗った髪をかわかす手を 休めて貴方にひざまくらこうして貴方の夢を聞いて もう幾年月すぎたぬれた手拭い格子戸ごしに かければ冷たい外は雨貴方今夜は久しぶりに 熱いお酒でものみましょか季節外れの花のように 時の流れにとり残された二人でもつまびく三味(しゃみ)の細い音は 静かに熱く燃えているいつかきっときっといつか 私の恋はしのび駒 世間の冷たい風に泣かされ ほおずえかむ紅差指(べにさしゆび)小雨にけむ…

  • 世界に一つだけの花 – 南かなこ

    NO.1にならなくてもいいもともと特別なOnly one 花屋の店先に並んだいろんな花を見ていたひとそれぞれ好みはあるけどどれもみんなきれいだねこの中で誰が一番だなんて争う事もしないでバケツの中誇らしげにしゃんと胸を張っている それなのに僕ら人間はどうしてこうも比べたがる?一人一人違うのにその中で一番になりたがる? そうさ 僕らは世界に一つだけの花一人一人違う種を持つその花を咲かせることだけに一生…

  • かもめ食堂 – 南かなこ

    雨が海まで 流れるようにあたしは港に たどり着いたよ群れをはぐれた 一羽のかもめ“あんた”と名づけて 今日も見つめるおいでおいでよ かもめ食堂涙の味した スープはいかが?この世で一番 さみしいことはひとりで今夜も かえること 大きな空を ながめて思うあたしの悲しみ なんてゴミくず愛想笑いを するより泣けと嵐の夜風が 教えてくれる おかえりなさい かもめ食堂お腹がすいたら 帰っておいで愛とか恋とか …

  • もくれん – 南かなこ

    木蓮の雨に にじんだ街角でずぶ濡れの心 あなたを呼んでいる あゝ もし私がここで死んでもそうあなたはきっと 振り向きもしない 恨むほど 憎むほど 恋は胸を染めて一輪の悲しみだけ 赤く咲いている 黙恋(もくれん)の花は あなたを待ちながら運命(さだめ)という名の夜風にふるえてる あゝ 捨てるほどの愛でもいいのねぇ優しい腕に 抱かれたかったよ うばいたい この肌で 恋は熱く乱れ幸せが蕾のまま 雨に枯れ…

  • 春なのに – 南かなこ

    卒業だけが 理由でしょうか会えなくなるねと 右手を出してさみしくなるよ それだけですかむこうで友だち 呼んでますね流れる季節たちを ほほえみで送りたいけれど春なのに お別れですか春なのに 涙がこぼれます春なのに 春なのにため息またひとつ 卒業しても 白い喫茶店今までどおりに 会えますねと君の話は なんだったのときかれるまでは 言う気でした記念にください ボタンをひとつ青い空に捨てます春なのに お別…

  • 恋におちて-Fall in Love- – 南かなこ

    もしも願いが叶うなら吐息を白いバラに変えて逢えない日には 部屋じゅうに飾りましょう 貴方を想いながらDaring, I want you 逢いたくてときめく恋に 駆け出しそうなの迷子のように 立ちすくむわたしをすぐに 届けたくてダイヤル回して 手を止めたI’m just a womanFall in love If my wishes can be trueWill you chang…

  • ふるさと帰行 – 南かなこ

    ひとりぼっちの 寂しさもいまはようやく 馴れました故郷出るとき 抱いて来た夢にむかって また一歩明日の行方が 見えぬ日は希望が心の 道しるべ春は桜 夏は蛍秋は芒 冬は小雪帰りたいけど まだ帰れない遠い列車の 笛に泣< 他人の情けの あたたかさひとり暮しで 知りました弱音吐いたら 鞭になり足をとられりゃ 杖になる目には見えない 結び目の絆が心の 拠り所春は若葉 夏は青葉秋は紅葉 冬は落葉母の言葉を …

  • 望郷北岬 – 南かなこ

    北へ 北へ 北へ流れる あの雲に載せて行きたい 私の心恋にはぐれて 泣かされて東京砂漠の 迷い子が夢に見るのは赤いハマナス 咲く岬 あなた あなた あなた追いかけ 故郷を捨てたあの日の 最終列車二人暮らして みたけれど幸せかげろう 蜃気楼胸のすき間にいつか吹いてた 別れ風 北へ 北へ 北へ流れる あの雲に載せて捨てたい 女の涙傘を差しても 恋傷に東京氷雨が 沁みるから明日は帰ろか白い海鳥 啼く岬 …

  • 居酒屋サンバ – 南かなこ

    どっち向いても 世の中は腹が立つこと しゃくの種明日は明日の 風よ吹け酔って今夜は 憂さ晴らし煮込み 板わさ 肉豆腐目刺し 枝豆 冷奴サンバ サンバ サンバ サンバ縄ののれんも踊ってるサンバ サンバ サンバ サンバ居酒屋サンバ こんな私を 振るなんてあいつ見る目が ないわよねそのうち後悔 するように乗ってみせます 玉の輿ししゃも 焼き鳥 さつま揚げおでん 肉じゃが イカ納豆サンバ サンバ サンバ …

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