半田浩二

北のみずうみ物語 – 半田浩二

たずねて来たんだよ 忘れぬ面影を
君が生まれた ふるさとの
北の大地だよ
すきとおる みずうみで あそんだむかし
なつかしそうに なつかしそうに 話したね
ここか洞爺湖(とうやこ)だよ あすは支笏湖(しこつこ)だね
然別(しかりべつ)のオショロコマ すがた見たいよね

半年前なのさ 別れたひとなのさ
なんで今ごろ 気がついた
君がいのちだよ
地平線見わたせば 空行く雲も
花壇のリラも 花壇のリラも ほほえむよ
マリモの阿寒湖(あかんこ)だよ 神秘の摩周湖(ましゅうこ)だね
屈斜路(くっしゃろ) 湖底の森よ 古代伝説よ

東へ行ったなら 知床五湖(しれとこごこ)がある
西へ向かえば 網走湖(あばしりこ)
すぐに能取湖(のとろこ)さ
さすらいはロマンかよ 逢えない君を
求める旅は 求める旅は 修羅なのか
サロマ湖はるかかなた 国後(くなしり)淋しげだね
朱鞠内湖(しゅまりないこ) ウ卜ナイ湖 夢を求め行く

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Tokyoうそつき倶楽部 – 半田浩二

踊り疲れた ハイヒールグッバイねって 夜空へ投げた毎晩まつりの 浮かれ街想い出グラスが キラリと光る女はいいね 身軽でいいね振られちゃったと 化粧をなおしはしゃ

無錫旅情 – 半田浩二

君の知らない 異国の街で君を想えば 泣けてくるおれなど忘れて しあわせつかめとチャイナの旅路を 行くおれさ上海 蘇州と 汽車に乗り太湖のほとり 無錫の街へ船にゆ

無頼に生きて – 半田浩二

今まで 無頼に 生きてきた過去(むかし)をふりむきゃ 傷だらけ恥を重ねた 年月を今では こころで 悔やむのさ春の 風が ここちいいよね長い 冬が 遠くへ消えるも

かすみ草咲く頃に – 半田浩二

おれのこの胸 こぶしで叩きやさし過ぎると おまえは泣いたいいんだ いいんだ これからはうれしい時だけ 泣けばいいまわり道 したけれどやっと見つけたよ 小さな陽だ

俺のヨコハマ – 半田浩二

霧を真赤に 染めている北の夕陽を 見てますなんてつらい便りを 寄こすなよ…別れて二年 おまえはひとりあてのない旅 どこまでたどるフランス山の 風見鶏風が吹いても

麗水まで – 半田浩二

朝の九時すぎに 釜山(プサン)を出た船は島と島との あいだをぬけて西へすべり行く行く先は うるわしの麗水(ヨース)のみなとまちとなりには君がいるほほえむ君がいる

さらば愛の日々 Adios La Vida – 半田浩二

夜が来る ひとりの夜が来るグラスには 涙の酒があるこの店は なじみの顔ばかり今日だけは みんなよそよそしくてアディオス ア ラ ヴィダさらば人生アディオス ア 

旅ふたたび – 半田浩二

はげしい夏が しぼんで行くか波打ち際に 人影もない旅立つ時さ 潮風に吹かれ心に秘めた 面影抱いて行くむかしのことさ いのちの恋だったさだめって奴に おれでも負け

ありがとう~出会ったすべてのあなたに~ – 半田浩二

道の暗さに 険しさに男泣きした 日もあったもう歌なんて やめたいと自棄(やけ)を起こした 日もあったそんな時耳元に 弱気を叱るあなたの声が 聞こえて来た男なら抱

恋路川 – 半田浩二

バカな女と 云われてもいいすがりつきたい もう一度いやよいやです 次の世なんて死んでいいのね この恋抱いてどこまで迷う 恋路川逢えぬつらさに 涙もかれてひとり女

北の流浪 – 半田浩二

愛にはぐれて 北の国こごえた心を 抱きしめる他人だらけの この町はきれい過ぎます あの流れ雲根室 綱走 稚内苦労させたく ないからとやさしさ残して 消えた人あな

銀座のトンビ – 半田浩二

あと何年 俺は生き残れるあと何年 女にチヤホヤしてもらえるあと何年 やんちゃをくり返せる夜の銀座をピーヒョロ 飛び回る…命の蝋燭(ろうそく)の 焔(ほのお)の長

淡島通り – 半田浩二

右に曲がれば 三軒茶屋(さんちゃ)駅左に向かえば 君の部屋角のスーパーで おちあって週末は 手料理で過ごしたね淡島通り 交差点青春の日々が クロスするこれからふ

三ノ輪橋 – 半田浩二

おまえ 黙って鶴を折るおれは 手酌で酒を飲む別れる それとも やり直す口には出せない ことばかり都電 終点 三ノ輪橋おでん 熱燗 赤ちょうちん赤ちょうちん生まれ

君はひなぎく – 半田浩二

花の名前も知らず生きて来たおれの胸にちょっぴり 残る花があるあれがひなぎくだってねとてもきれいだね別れたおもかげに 似ているねあの日のさよならはおれが悪かった今

出逢いふたたび – 半田浩二

何も言わなくてもいいよ帰って来たんだろうこの部屋この窓 この椅子もおまえのものなのさ今日がふたりの あたらしい出逢いこころも からだも ときめきにゆれるあの日の

女の灯台 – 半田浩二

波止場に霧がふる出て行く船もない心に霧がふるふるあなたはまだ来ない今ごろどこにいて何してるんでしょう女がひとりでコニャックをゆらして泣いてるの泣いてあなたの気を

夢流れ – 半田浩二

遠く近く さんざめく 海鳴りに息をひそめ だんまりで いる港北の町に ざらにある 名前じゃないし旅先で 耳にする おまえの噂恋に 恋に 恋に 恋に生きてるものだ

済州ブルース – 半田浩二

こんな近くだけれど ここは外国なんだよたったひとりで 旅しているよ風の島 石の島神話の島の 済州島だよ君に見せたいものが いっぱいあるよ君と別れる前に 旅したか

だまってドアを – 半田浩二

もしもあの人が ここに来たならこの部屋のカギを かえしてくれそしてできるなら おれのことなどけなしてくれよ わるいやつだとこのなじみの店も さよならさおれはひと

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