半田浩二

  • 男の恋懺悔 – 半田浩二

    おまえの泣き顔 散らつかせあの日がそろりと 誘うころ捨てた女の 紅を灯す赤い 提灯よ恋なんて 柔だよ粋がり手離した 若い日もう一度 逢いたい見せてくれ 笑顔こんな夜は しみじみと人肌の 酒を呑む 姉(あね)さん気質(かたぎ)な 誰かとも一緒に暮らした 日もあったみんな失くして やっと気づくおまえ だけだよと身勝手に 別れていまさら言い訳も しないがいますぐに 逢いたい俺のそばに いろよ面影を しみ…

  • しあわせでいような – 半田浩二

    おまえの笑顔に 背中を押され今までずっと 生きてきた仏頂面で不愛想で ホントにごめんナさりげなく 見つめあいさりげなく ほほ笑んでただ、それだけでいいんだよずっとふたりで ずっとふたりでこのままずっと ふたりこのまましあわせでいような おまえの笑顔に 横皺(よこじわ)ふたつ目頭ふいに 熱くなる仏頂面で不愛想で ホントにわるいナさりげなく ごめんねとさりげなく ありがとうただ、それだけでいいんだよず…

  • しあわせ一歩 – 半田浩二

    持ちつ持たれついたわって暮らして来たんだね寒くはないかい 花びら風に舞う誘われて春の宵 もすこし廻りみち寄り添って肩寄せりゃ 倖せというもの一歩ずつまた一歩ずつ おまえと歩きたい一歩ずつまた一歩ずつ ふたりで歩こうよ 涙もろくてお人よし似た者同士なら自分のしあわせ いつでも後回しあんなことこんなこと いろいろあったけど寄り添って肩寄せりゃ おまえが愛おしい一歩ずつまた一歩ずつ その手を離さずに一歩…

  • サクラロック – 半田浩二

    サクラ サクラよ 桜の花が咲くサクラ サクラよ 桜の花が咲く 春はあけぼの春霞 俺の心も春模様なのに君はつれなくて 花の蕾はまだ固い 今日は春のつむじ風 君の素振りに胸痛む思い言えずに散る桜 悲しい恋の花吹雪 サクラ サクラよ 桜の花が散るサクラ サクラよ 桜の花が散る 花冷え凍る春の宵 君の心も冷たくて一人寂(さみ)しく飲む酒に 君の面影また滲む 突然の事ですが 荒れ狂う嵐です全ての証を 跡形も…

  • ひとり手酌酒 – 半田浩二

    好きで飲んでる 訳じゃない他にやること ないだけよ灯(あか)りをさがした たそがれ横丁小雨(こさめ)が隠した ひと粒の涙をあの頃みたいに 隣りに居たいの独り・独り・独り・独り独り手酌に 酔えないわたしよ 雨が小窓を 叩(たた)いてる忘れなさいと 叱るよにお酒につぶやく おんなの純情酔わせてほしいの ひとり寝は淋(さみ)しいあの頃みたいに 隣りに居たいの夜の・夜の・夜の・夜の夜の長さに 耐えてるわた…

  • 泪酒 – 半田浩二

    惚れたわたしが わるいのかだってあの人 わるくないあの日馴染みの 止まり木でも一度も一度 温(あたた)めて薄いしあわせ 二合の徳利おんな一途の 泪(なみだ)酒 泣いて飲み干す ぐいのみに未練つぎたす 夜の雨咲いて悲しい おんな花も一度も一度 抱きしめて悪いうわさを 吐息でつつみ嘘がこぼれる 泪(なみだ)酒 わたし、今でも しあわせと酔えばつぶやく ひとり言ゆめと添寝の 腕まくらも一度も一度 眠らせ…

  • 浪漫坂 – 半田浩二

    逢えば時計の 止まる街指輪 はにかみ 隠すよなしぐさが つらい ほそい影違う出会いが あったなら違う二人で いられたか雨が降る 俺を泣かせる愛が揺れる 浪漫坂 赤いグラスに 頬そめて「お酒 このごろ 少しだけ」見つめる 瞳 いじらしい何でおまえと 別れたか何でやさしさ 捨てたのか雨が降る 俺を泣かせる北の別れ 浪漫坂 夜の帳(とばり)が 降りるころ肩を やさしく 抱いたなら「逢わない 方が もうい…

  • でもわるくねえ – 半田浩二

    兎角(とかく)この世は金(かね)・金(かね)・金(かね)と言うけれど金(かね)は天下の回りもの時の流れに逆らってつまずき転んで怪我(けが)もするてれやでやんちゃでさみしがりがんこでせっかち・おせっかい他人の幸せ喜んで自分の幸せ遠慮するわるくねえわるくねえ そんな生き方でもわるくねえ 兎角(とかく)女は愛・愛・愛と言うけれど愛は気まぐれ変わるもの亭主元気で留守がいい女房の本音が見え隠れいつもは勝気(…

  • 新宿・恋ほたる – 半田浩二

    むらさきの ドレス着てむらさきの 夢みてる嘘に 遊ばれ 泣いた夜こころが 乾いて 痛くなる眠らない街は 淋しさ 隠すから優しさ探して わたし 新宿・恋ほたる いつの日か また逢えるいつの日は もう来ないボトル 飲みかけ 置き去りにクルマの 波間に 消えた人眠らない街は 淋しさ 隠すからネオンにもたれて わたし 新宿・恋ほたる 好きだから くちづけて好きだから 去っていく闇に 哀しみ こぼれたら誰か…

  • 男のほろり酒 – 半田浩二

    男にふられた 女が笑い女をふった 男が泣いた似合いの相手 俺じゃないもっといい人 探しなよ電話もするな メールもするな これきりに涙こらえるほろり酒 男のほろり酒 一度は掴(つか)んだ 幸せ消えたその気にさせて この恋消えた普通の暮らし 憧れて夢をみたのよ 少しだけ待ってる電話 待ってるメール ふり向いて恋の終りに迷い酒 女の迷い酒 女にふられた 男が笑い男をふった 女が泣いた似たもの同士 肩寄せ…

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