半田健人

  • 蕎麦屋の娘 – 半田健人

    僕の好きな子は 蕎麦屋の娘さスタイルがよくて ユニークなんだ一緒に暮らしたかった君をうちから連れ去ってしまった僕だけど帰って行ったところは他の男のところだったねあれから十年 僕も三十変わらずに愛してるのは僕が男だからだろうか 僕の好きな子は 蕎麦屋の娘さお父さんにも お母さんにもお世話になりました君をうちから連れ去ってしまった僕は今日もお蕎麦をご馳走になるそんな有様さあれから十年 夏はもうすぐ暖簾…

  • 鼻毛粉砕計画II – 半田健人

    頼んでもないのに 図々しくその’毛’伸ばして 湧き上がる人の見る目を汚したいだけのお前ら 憎いハナゲ達 ぶった切られたら 何も出来ずそのくせまたまた伸びやがる人の見た目を汚したいだけのお前ら 憎いハナゲ達 毛根絶ってみても ぐんぐんと知らず知らずにまた増える空気変えなきゃ 根絶やしできぬお前ら 憎いハナゲ達 自慢の面さえ 鬼の首一本見せたら しめたもの退屈しのぎが 関の山お…

  • 居酒屋 – 半田健人

    いつもの店の いつもの席いつもの酒と いつもの話どうしたことか今日は いつもの話ができない 僕はと言うと 変わらないいつもの上着と ボロ靴を引きずってまたこの店に来ているのだが やっと暖簾が揺れたかと思うと暖簾を揺らしたかと思うと僕の前を素通りし 奥の席に一人 名前を呼んでみるのだがあいつはこっちを見ないそのうち主人がおかしな顔で おかしな顔で僕を見る やっとのことで目が合ったと思うとその口を開い…

  • 朝露 – 半田健人

    朝から 朝から 朝霞という名の町へ行く稽古なんだよ 映画の稽古にさ 映画よ 映画よ 近頃元気がない映画時代なんだよ そういう時代にさ 時代よ 時代よ 個人で生きるに困らぬ生活生活するんだよ 画面越しの顔でね 顔だけ 顔だけ 人の見かけを拾い上げ気に入れば しばらく使うのさ 使うのさ 使うのさ 自分の都合で乱暴に迷惑だろうに 俺に好かれてね 好かれて 好かれて 好かれた後でスカされてあとが怖くて 今…

  • 誕生日 – 半田健人

    あの日と同じ葉巻を買って懐かしさはもういらないはずなのに愛した頃の香りが恋しい何も思い出せなくなる前にこんな日に限って雨が降るデジャヴのような僕がいる身動きしないまま 時間が過ぎた明日は 明日は君の誕生日 明日の空っぽにしたダイアリー誰のためになる時間をつくる愛した頃の話が恋しい誰も思い出せなくなりそうでこんな日に限って雨が降る濡れて歩けば 様になるだろうか置き去りの時は いつまでつづく明日は 明…

  • モノゴイ – 半田健人

    季節ばかりを食べてるようでそれで生きてる気になってそれで何年 生きたのか数えるのも怖くなり 人の世話になりっぱなしでそれで生きてるようなものそれで何年 生きれるか曇る顔は増えるばかり 助ける人がいるうちにそれで生かされているうちに借りたものを返さねば借りたものを返さねば だけど私には売るものが売れそうなものがあるわけじゃなく物乞いするには まだ若く歌を歌っているのです どこかに私に似た人が居るなら…

  • 一日 – 半田健人

    夕暮れが近い時が来ると私はいつも同じ事を想う今日の一日は何かの為になっただろうか一銭の儲けも作らぬままにまた暦は前だけに暦は前だけに進む 十二時が近い時が来ると私はいつも同じ事をしてる今日の一日を何かに残そうとするのだが一銭の儲けも作らぬままにまた時計は右だけに時計は右だけに回る 朝焼けが近い時が来ると私はいつも同じ夢に入る明日の一日も誰かと生きようとすればこそ一銭の儲けは作らなければまた朝陽は上…

  • 生活 – 半田健人

    眠たくもないのに布団に入るのは歩きたくないのです腹が減るのに何も食べないのは動きたくないのですそんな生活をやめようとしないのは言い訳をしたいからでそんな生活をやめようとしないのは言い訳にならないからで 仕事は仕事 遊びと違うから向こうからはやってこない待てど待てど 仕事はやって来ないそろそろ腹も減るのだがそんな生活をただ過ごすのは銭が嫌いなわけじゃなくそんな生活をただ過ごすのは銭にありつきたいから…

  • ベランダ – 半田健人

    ベランダに吹く 秋の風が今年は冷たくない去年と違った穏やかな風が僕の肩を撫ぜてゆく 部屋の模様も少しは変えたさ男のにおいだけさせめての飾りに 添えた花一厘空き瓶の中で泣いていた 本当は君が心配さ誰と暮らしているか そんな話を語る友達も今はたくさん居るから 本当に君が好きなんだろうかわりを探せない 語り合う夜更けに おぼろげな月もやがて朝陽に変わるから やがて朝陽に変わるから 人気の新着歌詞 美しい…

  • 座蒲団 – 半田健人

    土の上には床(とこ)がある床の上には畳がある畳の上にあるのが座蒲団でその上にあるのが楽という楽の上にはなんにもないのでしょうか どうぞお敷きなさいとすすめられて楽に坐るさびしさよ土の世界をはるかに見おろしているかのように住み馴れぬ世界がさびしいよ 土の上には床がある床の上には畳がある畳の上にあるのが座蒲団でその上にあるのが楽という楽の上にはなんにもないのでしょうか 人気の新着歌詞 美しいままで &…

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