千葉山貴公

港のスナック鴎II – 千葉山貴公

港のカラオケスナック“鴎(かもめ)”
客じゃないのに 風が戸をたたく
待ち人顔で ただ一人
マッチをすって 思い出燈す
ちょっと 顔ぐらい見せてよ
ちょっと お寄りよ
誰だって 誰だって
人恋しくなるのよ こんな寒い夜は

港のはずれのスナック“鴎(かもめ)”
好きじゃないのに 猫がじゃれている
すり寄ったって 逃げる人
水っぽい酒ね 酔えないものね
ちょっと いい人はいないの
ちょっと 風だけ
泣かないよ 泣かないよ
人恋しくなるのよ こんな寒い夜は

港のカラオケスナック“鴎(かもめ)”
飲んで歌って 夜が更けてゆく
身の上ばなし 聞くうちに
いつしか肌も 触れ合うようで
ちょっと あの人は今頃
ちょっと しあわせ?
負けないよ 負けないよ
人恋しくなるのよ こんな寒い夜は

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