千花有黄

  • 涙を抱きしめて – 千花有黄

    つまずいて転ぶたびに 擦りむいた傷あとに沁みる 冷たい夜の風ひとり手探り 夢を追いかけ迷い道溜め息をついて 時にはあきらめて…涙を抱きしめて 歩いて行く明日(あした)はいいことが どこかで待っている 振り向けば命かけた 人もいた実らずに終わる 哀しい恋もあるひとり幸せ 探し探して回り道雨はきっと止む 明けない夜はない…涙を抱きしめて 歩いて行く明日はいいことが どこかで待っている 何度でもやり直せ…

  • センチメンタル横浜 – 千花有黄

    港灯りが ちらちらひとつ二つと 瞬くにじむ涙を そっと隠すのあなたに 寄りそって歩く幸せが なぜ哀しいのいつか別離(わかれ)が 来るのならセンチメンタル横浜 帰したくない 夢はいつでも とぎれてふたり明日(あす)へは 着けない揺れて伊勢佐木(いせざき) 夜が切ない今だけ 今だけでいいの永遠の 愛に酔わせていつか別離が 来るのならセンチメンタル横浜 離れたくない 迷子カモメが 哭いてる遠く霧笛が む…

  • リラを知ってるかい – 千花有黄

    どこか港町 リラを見かけたら戻っておいでよと 伝えてよなぜか儚げな 花に似ていたね不幸ばかり拾うと 微笑っていたね小さな嘘で 傷つけた俺には今も おまえだけなのにも一度逢えたなら 離さないリラ リラ リラ 今どこに 雨の降る朝に 海を渡ったと涙を拭いてたと 聞いたのさ風に飛ばされて 着いた港町バッグ一つ身軽な 踊り子暮らし幸せひとつ やれないで悔やんでいるよ おまえだけなのに許してくれるなら 出直…

  • 涙街ブルース – 千花有黄

    やさしい人ほど後を引く 別れる時は冷たく捨ててくれたなら 憎めたわバカ ばか 馬鹿 バカなの私どうせ添えない仲なのに 夢を見て哀しく抱かれた 涙街ブルースよ 男の心が解らない 口説いておいてすべてをあげたその時に 終わるのねバカ ばか 馬鹿 バカなの私愛し過ぎたの尽くしたの すがったのあなたが逃げてく 涙街ブルースよ お酒が沁みるのこの胸の 切ない傷にネオンに揺れる思い出が まだつらいバカ ばか …

  • 愛の贈りもの – 千花有黄

    愛… ひと色 この世界は分け隔ての無い贈りものただ… 黙って 抱きしめてるこの背中を 輝く空の光りが… いつも…泣きたくなったなら 目を閉じて…目に見えない愛の 腕に包まれて…誰もひとりじゃない とても素敵なラブソング なぜ… 伸びるの 爪や髪はなぜ赤いのこの唇はただ… 静かに 流れているこの身体を あたためている力が… いつも…奇跡はいつの日も 直ぐそばに…当たり前の事が 愛に変わる時…誰もひと…

  • さくら草 – 千花有黄

    涙で明日(あした)が 見えないほどにこんなに愛して いたなんてあの日は儚(はかな)い まぼろしかふたたび還(かえ)らぬ 夢ですねあなたを忘れない心に春を くれた人さくら草咲く 田島が原でもう一度 出逢いたい 薄紅色した スカーフ巻いて歩けば恋しさ 溢れます季節がどんなに 流れても変わらぬ愛だと 信じてた心のすれちがい遅すぎたのね 気づくのがさくら草咲く あの日の小径(こみち)想い出に 吹く風よ 「…

  • あなたがいたから – 千花有黄

    哀しみに うちひしがれて生きるのが せつない夜はいつもあなたを 想い出す明るい笑顔 優しい言葉何気ない一言で 元気になれたあなたがいたから 今日までこれたあなたがいたから 明日(あした)があるの 迷い道 さまよいながら転んでは 傷つき泣いただけどあなたと 出逢えたわ愛する心 教えてくれた花よりも星よりも 綺麗なものをあなたのおかげで この夢抱いてあなたのおかげで 歩いてゆける 私を信じ 支えてくれ…

  • 雨の記憶 – 千花有黄

    「やり直そうか…」 短い留守電(でんわ)今も消せない 愛の形見(しるし)可愛い女に なりきれなくて大切な愛を 失った あの日雨よ…あなたは 上手に泣くのね泣きたい時に 泣きたいままに私ももっと 上手に泣けたなら違う明日(あした)が あったのでしょう 朝まで泣いた 一人のソファー今もあの日の 夢で起きる消しても消せない 心の傷は真夜中のジンで 癒しましょう雨よ…お願い 悲しみ流して悔やんだことも 悩…

  • 女のくすり指 – 千花有黄

    嘘つきなのよ 女はみんな忘れたふりして 笑ってるだって それでなきゃだって それでなきゃ生きて ゆけないの さみしすぎて 寒すぎて温もりさがす 夜もあたしの くすり指は あなた あなた あなたあなた あなた あなたあなた だけのもの 泣き虫なのよ 女はみんな涙の分だけ つよくなるだって それでなきゃだって それでなきゃ生きて ゆけないの 哀しすぎて 恨んでも愛した男(ひと)は 一人あたしの くすり…

  • こんな女でごめんなさい – 千花有黄

    子供のころに 読んだ本のきれいな ガラスの靴はどうしてか 私には氷の靴に 見えました幸せなんて本当は どこにもないと思ってるこんな こんな女で ごめんなさい 二十歳の夏に 買ったルージュ酔いどれ男の 胸にウソツキと 書きなぐりふたりの部屋を 捨てました愛されたって最後には 傷つくだけと思ってるこんな こんな女で ごめんなさい 三十過ぎて 逢った人は何にも 聞かない人で優しさが こわくって私はなぜか…

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