北見恭子

港町カフェ – 北見恭子

今日もまた来て しまったの
潮の匂いが からみつく
港町カフェ あたしひとりの
あゝ 窓際の席
待つわと言った あの日から
あんたのせいで 年をとれない
心が暦を 忘れてる
港の花は 摘まれるだけど
鴎よ… 泣かせないで

今日もまた来て しまったの
ふたり毎日 おちあった
港町カフェ あたしひとりの
あゝ 窓際の席
都会に心 奪われる
鳥でも飛んで いたのでしょうか
便りも途絶えて 二年半
港の恋は うたかただよと
鴎よ… 泣かせないで

待つわと言った あの日から
あんたのせいで 年をとれない
心が暦を 忘れてる
港の花は 摘まれるだけど
鴎よ… 泣かせないで

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