北清水雄太

流星群 – 北清水雄太

湿った土の匂いがしてた 僕らは朝を拒んでた
夏草がくすぐるグラウンドで 探してた流星群

震える言葉のカケラを 夜風が何度か邪魔して
見惚れてた白い肩先で 悪戯そうに笑う
思い出の中の君

そして僕等は大人になれずに
あの夜に胸さらわれたままで
輝いてたのは まだ見ぬ明日じゃなくて
イマだと知らずにいたね

校舎に掛かる時計の針は 静かに そう残酷に
未来を過去に変えながら 見つからない流星群

ざわめく気持ち隠しながら 並んで歩く帰り道で
最初に泣き出したのは 弱虫な二人じゃなく
思い出の中の空

そして僕等は大人になってく
痛みとかいつしか忘れながら
ありふれた今日に二度とは戻れないこと
本当は知っていたんだ

そして僕等は大人になれずに
あの夜に胸さわられたままで
輝いてたのは まだ見ぬ明日じゃなくて
イマだと知らずにいたね

探してる あの日の光を…

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