加納吾朗
雨の夜 – 加納吾朗
あなたの傘に もうひとり
甘えて寄り添う 人がいる
いけない恋をした私
だけど逢いたい だけど逢いたい 雨の街
どんなにあなた 愛しても
背中が冷たい 返り際
燃やしてもっと この心
別れ切ない 別れ切ない 雨の夜
あなたは帰る 家がある
私は淋しい 部屋がある
さよなら言えず ゆれる影
ひとり見送る ひとり見送る 雨の街
あなたの傘に もうひとり
甘えて寄り添う 人がいる
いけない恋をした私
だけど逢いたい だけど逢いたい 雨の街
どんなにあなた 愛しても
背中が冷たい 返り際
燃やしてもっと この心
別れ切ない 別れ切ない 雨の夜
あなたは帰る 家がある
私は淋しい 部屋がある
さよなら言えず ゆれる影
ひとり見送る ひとり見送る 雨の街
こころがわり してたのねどんな女の ひとよきっと綺麗な ほそい体の胸がしまったひとね優しさ信じて いつも寄りかかってた二年ごしの 二人の暮らし今夜かぎり終るのと
雪解けの線路を 北へ訪ねて貴方の住む町の 地図を片手に逢いたくなったの 涙出るほどもいちど抱いてよ 厚いあの胸夢の続きは 毎晩泣いた夜が明けるまで 手枕しててよ
窓を斜めに西陽がさしてそろそろお化粧直します昼夜さかさの暮らしも慣れて笑顔が可愛いあたしですどうしてなったか知らないけれどいつの間にやらなっていたああ…夜に翔び
来るか来ないか分からぬ ひとを待ちわびる小指が淋しい 小雨の夜は今日もまた今日もまたあなたの止まり木空けたままビール冷やして 紬の着物で待ってますついででいいか
これ以上待ってても 無駄ですか 愛ちゃんめぐり逢ったその時に ひと目惚れ単純と笑うかも しれないけれど日ごと夜ごとに 夢うつつ僕のお嫁に 来てくれないか愛ちゃん
少しばかり好きになって あげたけれどちょっとさめてきたみたいね 冷たい素振りいいのよ あなたがそれでよければ別に引き止める 気もないのよ涙なんて見せる 私じゃあ
もうさよならですかもうお別れですねあなたと暮らすのはやっぱり足手まといになるばかりですね駄目な私に優しさありがとう花が咲き散る間の恋だけど忘れないでもうあまえら
故郷(くに)を発つ日に おふくろがそっと持たせた 苦労のお金かえしきれない その恩をどこで返せば いいのやら酔えば聞こえる あぁ‥母の声華も飾れぬ 人生に夜が淋
今度こそはと 信じたのだけどやっぱり 裏切られたったひとりの 男のために夢も明日も 自分も捨てたばかだから… 同じあやまちそうよ女は あぁ くりかえすあんな男は