前川清

別れ曲でも唄って – 前川清

それを愛だと信じて 抱いてもらえば哀しい
指がくいこむ背中は ちがう女になるけど
夏の嵐 身も心も 奪いとってどこか逃げても
泣かないわ ひとり上手の 別れ曲(うた)でも唄って

それを女と呼んだら 恋をするのが恐くて
今度生まれてくるなら きっと男になりたい
過去も未来(あす)も 生きる途中 涙なんて夢のぬけがら
泣かないわ いい女なら 別れ曲でも唄って

それを涙と言うなら 愛は明日を知らない
これが最後の人だと いつも幻燈(まぼろし)みるだけ
白い夜明け 夢の深さ 胸の中が痛みだしても
泣かないわ 若くないから 別れ曲でも唄って
泣かないわ 若くないから 別れ曲でも唄って

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海霧の花咲港で – 前川清

海霧の 花咲港(なはさき)へ一人旅立ち 来たけれど古い映画(シネマ)の 場面(え)のように別れ際 汽車のデッキへあなたをさらえば よかったよたとえ…涙がながれて

恋未遂 – 前川清

ねぇ心が忘れないそう あのときの夜明けを指さえもふれないあなた憎みながら吸い殻を数えて悲しい気持ちに濡れた恋未遂の傷あとだけこの胸に残したまま時が過ぎて 色あせ

恋ごころ募らせて – 前川清

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神戸 – 前川清

トンネルをくぐりぬけ 降りたつ駅はドラの音の 似合う街 少しだけ寂しい想い出ばかり たどってみても愛した人 別れた人 今…神戸 叫んでも 届かぬ思いいつも見てた

マンハッタン – 前川清

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あの時代にはもどれない – 前川清

いま人生を いま振り返るせつないほど 深くなぜめぐりあい なぜ愛しあうみつめている あなたをこのときめきを この温もりを奪われないようにいつ花が咲き いつ実をつ

終着駅 長崎 – 前川清

終着駅 長崎 嘘をつかれたことよりも約束を忘れられたことが 少し悲しい紫陽花の花言葉は 移り気な心と聞いた雨に打たれ 石畳に それでもより添う その花坂道いつも

Last Song – 前川清

あなたを優しく包んでやれなかった外套(コート)の襟を立てる本当は辛く 泣いていたあの日を思い出す季節が流れて街のショーウィンドーにもう若くない自分と昔のままの空

永遠 – 前川清

あなたにふれても 身体(からだ)が 悲しくなるほど開(ひら)かず心の半分だけなら それでも愛だとわたしは悪い女 何かがそうさせるからあなたが先に わたしを捨てて

蛍…どこかで – 前川清

いつか来た道を 歩いてみれば恋しく揺れる あなたの面影こぼれた涙が 乾いてゆくまで寂しさ抱いて 夜明けを待つわあなたと別れた雨ヶ瀬橋(あまがせばし)でいつまでも

北のHOTEL – 前川清

あゝ ガラス窓にあなたの 名前を書いてため息で小さく さよなら つぶやくあゝ 忘れる為に旅なのに 見るものすべてがあなたにつながって 涙さそうばかり淋しくて 淋

哀しみへの伝言 – 前川清

あなたの愛が 落葉のように金色に染めて 疲れ果てたまま 恋の終りを告げる誰のせいでもなくて 糸の切れた きっと運命時が見捨てた ふたりは 見知らぬ あしたからは

涙しぐれ – 前川清

愛し疲れて 私の胸で子供みたいに 眠っていたわ朝が来たなら 他人の顔で部屋を出て行くあなた心だけは置いていってね忘れないで離れても人目しのんで 愛すしかない二人

フライト – 前川清

リムジンバスが 遠ざかるあなたを残して 街からこのまま二人 つづけたらどちらも傷つく 気がしてあゝ何も言わずあゝ逃げるようなこんな別れ こんな別れ女だから 悲し

切り札~ジョーカー~ – 前川清

別れ心 感じとった あなたのずるさは切り札の 優しさ 隠しているから泣かせ言葉 耳にからめ 身体をすり寄せ寂しさを いつでも 武器にしてるそれでもそばにいるだけ

みぞれ – 前川清

投げ出せば終わる そんな恋しがみつくだけの そんな恋あなたやさしさを私に下さいことばにして つなぎとめて冬が過ぎればまた想い出ひとついつしか 夢さえ浅い眠りにう

あなただけ – 前川清

大人の恋をしただけど割り切れない一人旅もしたけど忘れられない人絶望の夢を見て眠れない夜更けあなたの閉ざした心を知りたい急ぎあしで行く 季節の朝に取り残されそうな

明日に – 前川清

はりつめたまま 眠りにもぐっていろんな事を考えても しょうがないけどすり減った鍵じゃ 夜に向かう扉何度まわしても 空回りするから愛しい人よ どこにいる心の中じゃ

恋唄 – 前川清

ほんのみじかい夢でもとてもしあわせだった逢えてほんとによかっただけど帰るあなた泣かないと誓ったけれどそれは無理なことだと知った折れるほど抱きしめたいと心からそう

朝やけ – 前川清

さみしさを なだめすかしてベッドに もぐりこむ人生に 春が あるなら綺麗で いたいけど愛して 愛して 捨てられてあなたに はじめて 愛された迷路から ぬけだした

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