初田悦子

翳りゆく部屋 – 初田悦子

窓辺に置いた 椅子にもたれ
あなたは 夕陽見てた
なげやりな別れの気配を
横顔に ただよわせ

二人の言葉は当てもなく
過ぎた日々をさまよう
振り向けば ドアの隙間から
宵闇が しのび込む

どんな運命が 愛を遠ざけたの
輝きは戻らない 私が今死んでも

ランプを灯(トモ)せば 街は沈み
窓には 部屋が映る
冷たい壁に 耳を当てて
靴音を 追いかけた

どんな運命が 愛を遠ざけたの
輝きは戻らない 私が今死んでも

どんな運命が 愛を遠ざけたの
輝きは戻らない 私が今死んでも

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天使のめがね – 初田悦子

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