なんにもいらないよ
君の幻以外
誰にも知られずに
死ぬかもしれぬ朝
なんにも感じないよ
君に会えないこと以外
いなくなることについても
静かな気持ちだよ
巷には金の話が溢れてて
ぼくらバラバラにされて
ただの幸運の意味さえ忘れて
なんにも欲しくないよ
君の温度以外
なんにも なんにも
巷にはそれらしい顔をした人々が
交わらぬまま
都会の谷にまた死が一つ
すべてが欲しいよ
すべてがほんとは
君のすべてが
いますぐに
嘘だよだから
せめて今思い出して
思い出して
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