六道骸(飯田利信)

消えない願い – 六道骸(飯田利信)

変わらぬ心など
ここには ここには 在るはずもない
こぼれた叫びでも
ここから ここから 抜け出せない

ただひとつ またひとつ
手に入れるたびに
ただひとつ またひとつ
明日が遠離る

消えない願い 夜空の果てに
両の手で放つよ 信じてみたい
やがては消える運命としても
あの星のように 強く強く 光れ

分かり合えなくとも
言葉は 言葉は 必要じゃない
手繰り寄せる日々に
少しも 少しも 迷いはない

ただひとつ またひとつ
見つけ出すたびに
ただひとつ またひとつ
浮かんでは消える

消えない願い 風に乗せて
天まで昇ると 信じていたい
壊れるような儚い命も
風船のように 高く高く 昇れ

消えない願い 夜空の果てに
両の手で放つよ 信じてみたい
やがては消える運命としても
あの星のように 強く強く 光れ

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