児島未散

友だち – 児島未散

真夜中に電話かけてきて
「いますぐ逢いたいけど すぐ出て来て」と
このごろ元気が
ないから心配してたとこ

友だちなら打ち明けばなし
「彼と別れたけれど どうしたらいいの」
いちばんだいじな
愛した人を失くして

彼のことを好きと 自分の胸聞いて
もしそれでもだめなら しかたないね
彼のことを好きと ほんとに思うなら
あなたのほうが謝って
「ごめん」と

あなたのこと だいじにしてた
わがままでも なんでも許してくれた
優しい人だよ
あなたのほうが悪いわ

想い出してごらん 出逢った日のことを
も一度だけ二人は やりなおせる
振り返ってみてね 過ごした日のことを
幸せだった あのころの ときめき

時間が流れても
別の人さがしても
あの人は ほかにはもういない

彼のことを好きと いまでも思うなら
意地を張ることなんか らしくないわ
彼のことを好きと 電話をかけてみて
あしたになれば かならずね
おやすみ おやすみ
おやすみ…

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