倍賞千恵子

港が見える丘 – 倍賞千恵子

あなたと二人で 来た丘は
港が見える丘
色あせた桜 ただ一つ
淋しく 咲いていた
船の汽笛 むせび泣けば
チラリホラリと 花びら
あなたと私にふりかかる 春の午後でした

あなたと別れた あの夜
港が暗い夜
青白い灯り ただ一つ
桜を 照らしてた
船の汽笛 消えて行けば
チラリホラリと 花びら
涙の雫(しずく)できらめいた 霧の夜でした

あなたを想うて 来る丘は
港が見える丘
葉桜を ソヨロ訪れる
潮風 浜の風
船の汽笛 遠く聞いて
うつらとろりと 見る夢
あなたの口許あの笑顔 淡い夢でした

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幸福の日は 束の間に 過ぎ去りて行く道を閉ざす 扉のその奥を人は知らず一人の夜は 思い出す 去りし日の満ち足りた 微笑を 酒とバラの日々を酒とバラの日々を

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モナリザ モナリザ 神秘なみわくのそのほほえみようれわしげに ほほえむ目よああ モナリザ 夢の人あこがれ求める モナリザ死ぬほど愛していると告げるあつい気持ちを

チム・チム・チェリー – 倍賞千恵子

チム チムニー チム チムニーチム チム チェリーわたしは煙突掃除屋さんチム チムニー チム チムニーチム チム チェリー町一番の果報者皆さん聞いて下さいね煙と

雨にぬれても – 倍賞千恵子

雨がふってきた私が出てきた世のなかはチグハグで頭にはいつでも雨ふる空に文句を云いたいよ私は年じゅう仕事場で寝るのさいつでも頭からズブ濡れそれでも雨に私は負けやし

淋しい手 – 倍賞千恵子

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悲しい旅 – 倍賞千恵子

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北国の慕情 – 倍賞千恵子

誰があなたを 招んだのでしょうまだ雪残る 樽前の山の麓(ふもと)の この湖にああ初めて逢った人なのに白い煙の 胸にしみいる昨日むなしい 心の底がきょう ほのぼの

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