倉橋ヨエコ

  • 雨降り – 倉橋ヨエコ

    雨ですよ 雨ですよ 聞こえますか?赤い傘と私は あなたをずっと待っている 水滴は夕暮れ色に 今晩はって独り言天井がプラネタリウムなら見上げるあなたをこっそりと見つめて過ごすだろう 長靴のメダカは元気 私も元気と独り言看板の背後に隠れたら昔のあなたが「もういいよー」飛び出して来るのでしょう 雨ですよ 雨ですよ 届きますか?赤い傘と私はあなたを待っててもいいですか?雨ですよ 雨ですよ 聞こえますか?赤…

  • 迷い猫 – 倉橋ヨエコ

    遊んでよ遊んでよ優しいあなた一人ぼっち猫も 私も ゴロゴロ ゴロゴロ雨休みゴロゴロ ゴロゴロ夏座敷 勝手に一人で隠れても誰も迎えに来ない窓 遊んでよ遊んでよ優しいあなた一人ぼっち猫も 私も ちくちく ちくちくあせも肌ちくちく ちくちく籠枕 勝手に一人で並べても誰もカードを取らぬ夜 拾ってよ拾ってよ優しいあなた蚊帳の外猫も 私も 人気の新着歌詞 沈める街 – 倉橋ヨエコ 涙のお池は点点点…

  • 楯 – 倉橋ヨエコ

    戻れるなら もっともっと賢く生きてただろう戻れるなら もっともっと大事に愛しただろう 今は何にもできない何にもできない何にもできない この背を恥じる 空に向かって 手を広げる事しかできないのごめんね ごめんねいつか楯になる あなたの楯になるああ そこで待っててくれますか 戻れるなら てくてくてくてく風吹く線路歩こう戻れるなら てくてくてくてく私が荷物を持とう だけど本当は知ってる本当は知ってる本当…

  • ラジオ – 倉橋ヨエコ

    今は私のラジオには 聴こえないアンテナ合わせても 聴こえなかった ここがお風呂 ここがトイレ赤い土に枝で書く あの頃ならきっと きっと 同じ歌をああ 口ずさんだでしょう 今は私のラジオには 聴こえないアンテナ合わせても 聴こえなかった 団地の影 金網越えて紫陽花畑 待ち伏せる あの頃ならきっと きっと 同じ色をああ 選んでいたでしょう 今はあなたのラジオには 歌がある明日も雨でしょう 歌がある 私…

  • 夏 – 倉橋ヨエコ

    私の手帳のページは風がめくるだけむごい白さ ああ 青いお空が綺麗 鏡を見つめて 黒髪編んだりほどいたりじっと待つの ああ 明日も変わらない朝 これは罰ですか 恋ですかただ出会っただけなのに雨が足りないなら 私泣いてあげるから 夏 夏 行かないで あなたを連れてくんでしょ夏 夏 捨てないで 私を引き裂くんでしょ誰かと消えてくんでしょ あなたがいないと 世界に灰が降る毎日帰りますか ああ 色は戻せます…

  • 卵とじ – 倉橋ヨエコ

    言えない気持ちを卵とじお弁当に詰めまして行こう行こう行こう ねえ 行こう行こうあの子ん家 あの子を見つめるお仕事あったならいいのになあの子の鼻歌毎日聴けたならいいのにな尖らしたこの唇に泣きべそが一つこんな時には 言えない気持ちを卵とじお弁当に詰めまして行こう行こう行こう ねえ 行こう行こうあの子ん家 あたしに足りないものがごろごろ転がってくあたしのいけないとこもごろごろ転がってく朝もやにかじかむつ…

  • 損と嘘 – 倉橋ヨエコ

    損と嘘を私に下さいずっとあなたのおそばにいたいだけどうぞ神様もう止めないで 損しても私幸せ遠い窓聴こえるギター 報われなくてもいいのオレンジ色のお空で待つごほうびなんていらないから愛してるって言って 損と嘘を私に下さいまるであなたの仕打ちはバラ色の愛の飴損と嘘を私に下さいずっとあなたのおそばにいたいだけどうぞ神様もう止めないで 嘘つかれたって幸せスープに揺れる三日月 気付かれなくてもいいの宵闇色の…

  • 涙で雪は穴だらけ – 倉橋ヨエコ

    溶けてしまえ 雪も 役立たずの私も 朝焼け眺めて ごめんなさい電車に揺れらて ごめんなさい人ごみ歩いて ごめんなさい 自転車倒して ごめんなさいコーヒーこぼして ごめんなさい机が隣で ごめんなさい右 左 下を向く 毎日毎日 謝るために 私生まれてきたんです 溶けてしまえ 雪も 役立たずの私も泣いたって 賑わう街よみんなの幸せは 私がいないこと あなたを想って ごめんなさいつまらない話で ごめんなさ…

  • 桜道 – 倉橋ヨエコ

    春ですよ 耳元でぬるい風ブーツは脱いで 素足で緑を踏む あなたのスーツケースには私の未練を詰める隙間はもうないですか ひらひらひらと花は ひらひらひらと踊る夕暮れた桜道 手を振るよひらひらひらと空へ あなたの行く手に積もれ さようなら 元気でねとペン取れば 続かない文字住所のメモは 引き出しに折りたたんだまま オルゴール止まれば私とあなたの歩みは逆へと進む ゆらゆらゆらと花は ゆらゆらゆらと土へ朝…

  • 今日も雨 – 倉橋ヨエコ

    知らない方がましだった事は沢山あるけれど読み掛けては印を付けて 閉ざした本に寝そべります 真実は明日も私をきっと泣かせるだろう でも飛び出して行こう 待ってる人はいないけど泣き止んでみても 外はもっと雨 甘い思い出と戯れて唇には反省の歌悔しいけれどいらない過去で この私は作られてます 真実は明日も私をきっとしょげさせるだろう ほら追い掛けて行こう どんなに返事がなくなって追い掛けて行こう 外は今日…

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