佐倉夏子

母紅梅 – 佐倉夏子

(セリフ)「なにをおっしゃいます お嬢さん
私はあなたの母親なんかじゃありません
見てのとおりの
いっぱい飲み屋のおばさんです」

親でなければ 子でもない
まして我が子を 捨てるだなんて
理由は山ほど あろうとも
人でなしです 鬼ですと
顔をそむけて 顔をそむけて 肩で泣く

(セリフ)「きけば 春にはご結婚とか
おめでとうございます
さぞかし親御さんも お喜びでしょう」

酒の匂いが 沁みこんだ
あんたなんかにゃ 縁ない町と
わざと邪けんに したけれど
詫びております 心では
両手合わせて 両手合わせて コップ酒

(セリフ)「あの娘がくれた 紅梅がいい香り
もうこれで充分です
いつ死んだって かまわない
だってお腹いためた 我が子に
一目だけでも 逢えたんだもの」

瞼とじれば 白無垢の
一生一度の 花嫁すがた
泣いて乳呑子 捨ててった
そんなおんなの 生き甲斐に
春に花咲け 春に花咲け 母紅梅(ははこうばい)

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