佐倉夏子

母子杖 – 佐倉夏子

産まれながらに 眼光(ひかり)を失くし
生きる我が子に 罪はない
神や仏が あるのなら
どうぞこの子の行く末を
照らしておくれ たのみます

大きな産声を聞いた時 母さん
嬉しくて嬉しくて涙が止まらなかったよ…
でもお前のその両眼(め)は何を見ているんだい
まさか…まさか
そんな馬鹿な事があってなるものかい
お前のその両眼(め)が見えないなんて…

十月(とつき)お腹を 痛めた我が子
なんで憎かろ 捨てらりょか
見えぬ両の眼 潤ませて
すがるこの子のその杖に
母はなります 命懸け

いっその事 わたしのこの両眼(め)を
この子にあげて下さいな
可愛い寝顔に
一体何の罪があると云うんでしょう…
神様 この子の両眼(め)に光りを与えてやってください
せめて…せめて 一日だけでもこのとおりです

可愛いわが子は 女の命
この身体(み)投げても 悔いはない
どんな哀しい 運命(さだめ)でも
共に耐えます歩きます
情けのともしび 母子杖(ははこづえ)

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