佐伯一郎

無法松・小倉春秋 – 佐伯一郎

そーら! どいた どいた どいた
小倉の松五郎を知らんのか
ヨーッ オリャーッ

酒だ喧嘩だ! 荒くれ者んだ
何処のどいつだ! 文句があるか!
親を知らない 母恋草が
度胸根っこで 身を咲かす
小倉名代は 小倉名代は 無法松

冬の玄海 北風受けて
車引く手に 涙か汗か
唄う追分 名残りの月に
胸の未練が 泣き止まぬ
男心が 男心が 千切れ飛ぶ

義理が七分で この恋三分
奥に仕舞った 男の意地が
成らぬ恋とは 分かっちゃいても
想い切れない 松五郎
たたく太鼓の たたく太鼓の
あばれ打ち

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