伍代夏子

忍ぶ雨 – 伍代夏子

人目にふれる 花よりも
影で 寄り添う 花がいい
めぐり逢わせの ふしあわせ
なぜに 私についてくる
夢待ち 浮き草 忍ぶ雨

あなたを真似て 飲むお酒
胸の芯まで しみてくる
雨のすだれの 向こうには
きっと ふたりの 明日がある
さみだれ 浮き草 忍ぶ雨

うわべで飾る しあわせは
しょせん ふたりの 身につかぬ
女ざかりの 短かさを
あなた その手で 抱きしめて
夢待ち 浮き草 忍ぶ雨

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走馬灯 – 伍代夏子

やさしい言葉の 数よりも恋しいあなたの 腕まくら屋形船さえ 肩寄せて向こう岸まで 旅をする隅田 駒形 走馬灯千代紙細工の ほおづきを飾った夜店の 路地伝い古い映

津軽半島 – 伍代夏子

三味線(しゅみ)の太悼 響くよに波がちぎれて 舞いあがる一か八かの 夢ぶらさげて体ひとつで あんた沖にでる切ないね 女って背中見送る 役ばかり足手まといは 承知

瀬田の夕暮れ – 伍代夏子

川面に映る 茜の空が心変わりに 澄んで見える遠い瞳(め)をして 黙ったままであなたは誰を想うのか瀬田の夕暮れ 宵の闇ぽつりぽつりと 灯(ひ)がともる寝ぐらに帰る

五百川 – 伍代夏子

川の瀬音が 耳元で沁みてはじけて 渦になるあなた教えて 断ち切る術(すべ)を日毎心が やせ細る西の京都を ふりだしに教えて みちのく 五百川いいの私が 身を引く

旅一夜 – 伍代夏子

つるべ落しの 一筆に染まる湯けむり かずら橋髪の乱れで 涙を隠しひとりで綴る 私小説あなた恋しい あなた あなた恋しい旅一夜表通りも 色あせて途中下車する人もな

失恋記念日 – 伍代夏子

初めてあなたと 旅したときの寝台列車(ブルートレイン)に乗りました心の隙き間に零(こぼ)れていたか亡くした筈の 思い出たちが停車のたびに 停車のたびに 顔を出し

木綿の鴎 – 伍代夏子

右に石狩 左に小樽昔(むか)しゃ鰊(にしん)の 銀の海あたしゃ一生 木綿の鴎(かもめ)飛べはしないさ 陸(おか)なんてあんたが恋しきゃ 籾殻(もみがら)枕冷酒(

横濱エラヴィータ – 伍代夏子

赤いレンガの 倉庫が並ぶ風の横濱 港の酒場(バール)ドアが開(あ)くたび 振り向くたびに今日もため息つくばかり悪い人には思えなかった心さらって行ったままE la

阿国伝説 – 伍代夏子

出雲大社へ旅をして阿国のお墓を見つけました惚けたような昼下がり幾千万の日々越えて笛や太鼓が聴えてきた……百夜(ももよ)の愛より 一夜の逢瀬阿国は 阿国は 命たぎ

長崎ランデヴー – 伍代夏子

雨降るオランダ坂に あなたとふたりふれる指さき アンブレラ はずかし嬉し好きなのよ 好きなのよ こんな気持ちをあなた召しませ 召しませ恋を心に愛が降ってきた 長

大阪らぶそんぐ – 伍代夏子

人がら実ちょく 初婚というしミナミに住まいと 店舗があるし仲人口と 承知のうえでそこまでいわれりゃ 心が弾む幸せ ハネムーン らぶそんぐふたりで見上げる 虹の橋

江ノ電 -白い日傘- – 伍代夏子

江ノ電降りたら 日暮れ坂今でもそのまま 残ってるあれから何年 過ぎただろうかわたしも母と 同じ歳白い日傘を くるくる回しあなたの真似して みるけれどごめんなさい

信濃路暮色 – 伍代夏子

黄昏(きん)に染まった 信濃の川はまるで解いた 帯のようあなた明日(あした)は 他人になってちがう列車に 乗るけれどいいのよいいの 言葉にしたら逃げてしまうわ 

ホの字屋の女房 – 伍代夏子

殿方(おとこ)の人はいいですね お酒のラベルで旅をするたとえば薩摩の桜島 コップを換えて土佐の海昭和の汽笛を 聴きながらぐらりと酔って 下さいねそんなあなたと 

冬牡丹 – 伍代夏子

人という字に 連れ添った夢という名の 儚なさを何度も何度も 知りながら冬の花咲いた 咲いた咲いた心の 冬牡丹雪になれない 風花が心細げに 路地に舞う泣かない泣か

港恋唄 – 伍代夏子

指でおくれ毛 撫でつけて紅もひと刷け 冬の花あなた早く 早く気付いてよ「おし乃」という名の 灯りをつけて命焦がして 待っている港恋唄 おんな唄口は荒いが 優しく

霧笛橋 – 伍代夏子

胸におさめた はずなのに霧も隠せぬ 恋がある揺れるこころに 霧笛が鳴ればおんなごころの 舟が出るこの身預けて あなたの舟に乗ってゆきたい あぁ 霧笛橋夢に出てく

風待ち湊 – 伍代夏子

今朝はお立ちか 風待ち湊碇を上げて 船がでる来いというとて 行かりょうかわたし飼われた 籠の鳥ついて行きたい ついて行けない海のかもめの えーにくらしさきっと来

女のひとりごと – 伍代夏子

幸せさえぎる 冷めたい雨に何度もつまずき 消えた恋男もつらい 女もつらい泣いたそばから また惚れるそうゆうもんなんですね 女の恋はなんにもいらない 指輪もいいわ

北の舟唄 – 伍代夏子

山背(やませ)が吠えて 海鳴りなけば船は港で 待ちぼうけやん衆かもめは 浜居酒屋で夜毎(よごと)底なし 酒づかりいいからさ いいからさ注がせておくれよ 私にも一

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