伊藤久男

  • 大富山行進曲 – 伊藤久男

    中部日本の 大屋根ぬいて結ぶ飛越の この鐵路續く伏木は 希望の出船海の彼方の 満州まで 藥都富山は 日本の誇り煙り七重に なびかせて八重の夜櫻 磯部の夢に明けりゃ呉羽の 桃の色 機の高岡 七本山車に織るは糸織り 人の波おわら踊りの 囃子もひゞくゆこよ八尾の 風の盆 晝は蜃気楼 夜は螢いか名さへ魚津は 漁どころ甘露西瓜に 岩魚に鱒に越中名物 味のよさ 劍 立山 一萬尺の峰はスキーヤーの 心意気空の港…

  • 七生報国 – 伊藤久男

    七度生れ 兄は征くそれが最後の あの音信(たより)忘れはせぬぞ この胸に血潮で赤く 書き綴るあゝ 殉国の 文字二つ 御楯(みたて)と我等 選まれて誓う祖国の 人ばしら嵐を強く 越えながら涙で祈る その栄あゝ ひとすじの 臣(たみ)の道 この日の丸を うち振って明日は野の露 草の露姿はたとえ 代るとも心は永久(とわ)に 死ぬものかあゝ 愛国の 火は燃える 今こそ開け 一億の赤い忠義の さくら花七度生…

  • 還らぬ荒鷲 – 伊藤久男

    思えば胸も はり裂ける翼いためた 荒鷲が西大別の 山のかげ群る敵に 囲れて早やこれまでと 火を放ち覚悟を決めた あの姿 頼みの機銃 弾丸(たま)もつき徳田 南の 二曹長友機よさらば さらばよと環河の岸の 草に坐し燃えゆく愛機 眺めつゝ悲憤の田坂 上等兵 寄せ来る敵に 三勇士これで任務を 果したと互に拳銃 握りしめ雄々しく最後 遂ぐるとき天皇陛下 万歳と叫んだ声が 聞こえるぞ 鬼神もなくか 我もまた…

  • 鳴門くもれば – 伊藤久男

    鳴門くもれば 瀬の瀬が見えぬ逢いに来るやら 来ないやら恋の逢瀬は なお見えぬ 通う白帆は 百あるとてもいとし恋しの 帆は一つあとの九十九は 目につかぬ 逢うて泣こうか 逢わずに泣こかわたしゃ鳴門の こがれ潮胸に思いの 渦が巻く 人気の新着歌詞 数寄屋橋エレジー – 伊藤久男 雨に濡れ雨に濡れあの橋に佇ずむ人は 誰を待つ人は変われども数寄屋橋の顔はいつも変わらない来ぬ人は来ぬ人は遥かなる…

  • 躍進四日市 – 伊藤久男

    空の鳥さへみな来て覗く街は文化の 街は文化のはなざかり躍進々々 サアサ謳へよ四日市 濠州通ひを横附けさせてみなと繁昌の みなと繁昌のひとはやし躍進々々 サアサ謳へよ四日市 御代は萬代萬古のけむり咲いた菜の花 咲いた菜の花黄 金 色躍進々々 サアサ謳へよ四日市 山車(だし)は二十六若い衆は總出祭衣裳の 祭衣裳の程のよさ躍進々々 サアサ謳へよ四日市 人気の新着歌詞 数寄屋橋エレジー – 伊…

  • 躍進の宇部 – 伊藤久男

    山の霜降 屏風と立てゝ灘は周防の 潮はかをる石炭(すみ)の 石炭(すみ)の都のみどりの空に伸びる榮への 群げむり ひびくサイレン モーターのうなり誇る工業 文化のひかり石炭の 石炭の都にあふるゝ幸よ夜は不夜城 灯が續く 沖を遙かの 大坊波提解くは纜 おろすは錨石炭の 石炭の都の誇りの港出航入船 朝夕に 咲いた櫻は 常盤の池よ秋は紅葉の あの水かゞみ石炭の 石炭の都の白岩めぐりやかすむ豊後が 波の上…

  • 弾雨を衝いて – 伊藤久男

    勇む愛馬よ さや鳴る剣よ曇る北支の 空見れば胸に正義の 血がたぎる征けよ強者 弾雨を衝いて 骨は荒野に さらそうとままよ東洋平和の 捨石ときめてほほえむ 鉄かぶと征けよ強者 弾雨を衝いて 挙国一色(いろ) 怒りにもえてつのる暴戻(れい) 今ぞうつ意気は火花の 機関銃征けよ強者 弾雨を衝いて 人気の新着歌詞 数寄屋橋エレジー – 伊藤久男 雨に濡れ雨に濡れあの橋に佇ずむ人は 誰を待つ人は…

  • 嗚呼神風特別攻撃隊 – 伊藤久男

    無念の歯噛 堪えつつ待ちに待ちたる 決戦ぞ今こそ敵を 屠らんと奮い起ちたる 若桜 この一戦に 勝たざれば祖国のゆくて いかならん撃滅せよの 命うけし神風特別 攻撃隊 送るも征くも 今生の別れと知れど ほほえみて爆音たかく 基地をけるおお神鷲の 肉弾行神風特別攻撃隊 人気の新着歌詞 数寄屋橋エレジー – 伊藤久男 雨に濡れ雨に濡れあの橋に佇ずむ人は 誰を待つ人は変われども数寄屋橋の顔はい…

  • ひめゆりの塔 – 伊藤久男

    首途(かどで)の朝は 愛らしき笑顔に 母を振りかえりふりしハンケチ 今いずこあゝ沖縄の 夜あらしに悲しく散りし ひめゆりの花 生れの町も もえさかる炎の底に つゝまれて飛ぶは宿なき はぐれ鳥あゝ鳴けばとて 鳴けばとて花びら折れし ひめゆりの花 黒潮むせぶ 沖縄の米須の濱の 月かげにぬれて淋しき 石の塚母呼ぶ聲の 永久に流れて悲し ひめゆりの花 人気の新着歌詞 数寄屋橋エレジー – 伊藤…

  • 我が家の風 – 伊藤久男

    桜あかるい 日本(ひのもと)の民と生れて 伏しおがむ大内山の ふかみどり命たのしや 大君の御為に盡す 我が家の風 若い瞳を 輝かせ友は出て征く 太平洋おくれは取らぬ 俺も征く海は男の 死にどころマストは招く 我が家の風 夜のラジオの 報道に泣いた可愛の 妹よ仇はきっと 俺が取るなでる黒髪 兄弟(はらから)の誓いは燃ゆる 我が家の風 せまる決戦 大亜細亜心合せて 一億がまなじりさいて 立つところ朝日…

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