伊奈かっぺい

  • 雪やどり – 伊奈かっぺい

    青空から落ちてくる雪そんなに 珍しいわけじゃないさ星空から流れてくる雪ゆうべもそうだったよ下から吹きあげる雪いつものことだよでも 雨あがりのあと虹と いっしょの雪はきょうが はじめてだったさああ 雨あがりのあと 君と雪やどりこれも はじめてだったのさ 胸の奥に降り積もる雪目をとじれば いつものことさ夢の中で荒れくるう雪きのうもそうだったよ横から舞いあがる雪いつものことだよでも雨あがりのあと夕陽とい…

  • 白いたより – 伊奈かっぺい

    見上げれば白…見わたせば白…見上げれば白…見わたせば白…お元気ですか 故郷は 今年も雪がいっぱいです 雪がいっぱいです 見上げれば白…見わたせば白…見上げれば白…見わたせば白…灯りの輪の中 粉雪が踊ってあなたの顔が にじんで見えます 見上げれば白…見わたせば白…見上げれば白…見わたせば白… 見上げれば白…見わたせば白…見上げれば白…見わたせば白…この手紙 ひと晩 窓辺に置きます冷たさの中に 心をこ…

  • 厄年過ぎたお父さん – 伊奈かっぺい

    命 縮めて 夜毎の酒を呑んで くだまく お父さん会社務めが つらいのだろかそれとも 我が家(や)の妻と子が心の重荷に なってるだろか元気で長生きしてほしい幼い ぼくらが大きくなって親への孝行 気付くまで元気で長生きしてほしい厄年過ぎた お父さんへ 休日 休まず 居残り仕事つらいはずだね お父さんこの先 人生 見えないのかなそれとも あまりに 鮮明(はっきり)とゴールのテープが見えてるだろかぼくには…

  • ひとつとひとつ – 伊奈かっぺい

    花の名を ひとつ おぼえてひとつ おとなになる鳥の声 ひとつ おぼえてひとつ おとなになるひとつと ひとつ 重ねてねきのうと ちがう きょうになる おはようを 一度 むかえてひとつ おとなになるお星さま ひとつ かぞえてひとつ おとなになるひとつ ひとつ かぞえてねきのうと ちがう あすになる お弁当 きちんと たべてひとつ おとなになる友だちと ひとつ 約束ひとつ おとなになるひとつと ひとつ …

  • まあ不思議牛乳 – 伊奈かっぺい

    不思議だな 不思議だな なぜなんだろうなミドリの草を いっぱい食べて白い牛乳 できるんだなんて不思議だな 不思議だな なぜなんだろな 『なぜなんだろう どうしてなんだろうなぁと思うことが大事なんだよそれが いつの日か なるほど そうだったのかと思った時 まあ いわゆる感動があるわけだ人生 疑問と感動の繰り返しが一番よ』 不思議だな 不思議だな なぜなんだろなミルクがひっくり返ってクルミ乳牛がひっく…

  • 少しだけでいいんだよ – 伊奈かっぺい

    少しだけで いいんだよ夢だって希望だって少しだけで いいんだよ いいんだよいっぱい かかえてふくらませてさ破れて 壊れて 泣くよりは 少しだけで いいんだよ夢だって恋だって少しだけで いいんだよ いいんだよあちこち 育ててその気になってさひとつも実らず泣くよりは 少しだけで いいんだよ星だって 花だって少しだけで いいんだよ いいんだよたくさん並べて涙ぐんでさ覚えて忘れて泣くよりは… たくさん並べ…

  • 海に降る雪 – 伊奈かっぺい

    海に降る雪 かわいそうだと思うよ海に降る雪 さびしそうだと思うよひとときも 積もることなく 溶けてゆくせめて せめて 海の上からせめて せめて 連絡船の窓からみつめていたいと思ったよ海に降る雪 いとおしいと思ったよ 海に漂う カモメの背中に積もり降る雪 つかのまの幸せ舞い踊り 舞いあがり 飛んでゆく今は 今は 波の間(ま)に 間(ま)に今は 今は 遠く離れた隣町思い出 揺られているんだね海に降る雪…

  • 大きなポケット – 伊奈かっぺい

    ぼくの ポケットに 風をつめてきみの ポケットに 雲をつめてあおい空の下 駆けてく夢をみたぼくは春の風 きみ 春の雲 ぼくの ポケットに 今日も入れてきみの ポケットに 明日も入れて遠い山の道 歩いて行こう道はどこまでも 花 いつまでも ぼくの ポケットに きみを入れてきみの ポケットに ぼくを入れてふたり声あわせ 歌う夢をみたみんな声あわせ 歌う夢をみたみんな声あわせ 歌う夢をみた 人気の新着歌…

  • 人生を語るにはまだ白い – 伊奈かっぺい

    風が吹いたら 吹いたよに風を背中に 歩いてきたさ流されて 放されてこれが自分の生き方と誰に遠慮がいるもんか死ぬまで笑って 酒 飲んで風に吹かれて 生きてやる蒼穹を着て 緑を枕に生きてはきたが生きては行くが人生を語るにはまだ白い雨が降るなら 降ったよに雨を頭(かしら)に 歩いてきたさ儚なくも 移ろいて問われた時には応えもするがこの道は 吾の道死ぬまで笑って花を誉(め)で雨に打たれて生きてやる蒼空を着…

  • 背中に向けてひとりごと – 伊奈かっぺい

    春を忘れず 花が咲き夏に吹かれて 祭りの灯ありふれた城下町ここが ふるさと出て行く お前を止めはしない背中に向けて ひとり言たとえお前が ふるさとを捨ててもふるさとはお前は捨てはしない 秋はもみじで 燃える山冬がすべてを 眠らせるありふれた北のまちここが ふるさと出て行くお前を止めはしない背中に向けて ひとり言 たとえお前が ふるさとを忘れてもふるさとは お前を忘れはしないたとえお前が ふるさとを…

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