仲宗根美樹

ユキコの灯 – 仲宗根美樹

白銀けむる アルプスの
小屋にやさしい 娘ひとり
その名はユキコ ともす灯に
夢もゆれるよ 夜空遠く

いとしい人の 眠る谷
泣かずまもって 生きる花か
その名はユキコ ともす灯に
夢もゆれるよ 夜空遠く

雪崩(なだれ)をきいて 目をとじて
山の幸せ 祈る娘
その名はユキコ ともす灯に
夢もゆれるよ 夜空遠く

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ロマーナ – 仲宗根美樹

どんな本だって この苦しみをなぐさめてはくれない ロマーナどんな医者だって 胸の痛みをよろこびに変えてくれない ロマーナ何もかもなげ捨てて 唯ひとすじにあなただ

平戸慕情 – 仲宗根美樹

ささやくように 泣くようにあなたに告げた さようなら坂と港と オランダ橋の平戸を偲ぶ 東京は恋の未練か やまない小雨初めて寄せた くちびるによく似た色よ かなし

銀座みゆき通り – 仲宗根美樹

愛の深さを たしかめたくてわざと貴方を 待たせた銀座ごめんなさいね レンガの道が雨になるとも 知らないでンンンン……濡れているとも 知らないで少し離れて 歩いた

ワルシャワの恋 – 仲宗根美樹

あの人は 何も知らない逢うたびに 胸が鳴るの遥か遠く 逃れて来たワルシャワの 秋は更けて白い霧に 涙あふれ忘れられない あなたさいはての ひとり旅にせつなくて 

恋しくて – 仲宗根美樹

恋しくて恋しくて あなたに逢いたいいつまでもいつまでも 抱きしめていたい私の好きな 愁(うれ)いにみちたあなたの黒い瞳よ帰らぬひとよ 私は信じ思いのままに愛した

亜矢子の湖 – 仲宗根美樹

青空にはばたいて どこへ行く白鳥よ私にもその翼 貸してくれないか短いけれど 幸福な命の恋は終ったの亜矢子 亜矢子 亜矢子はひとりよたそがれの湖に 影が泣いている

ドリーム・ファイブ – 仲宗根美樹

ドリーム・ファイブ ドリーム・ファイブドリーム・ファイブ ドリーム・ファイブ青い夢 思い出の あの炎ドリーム・ファイブ何時の日か 口づけを また交すドリーム・フ

さよなら十代 – 仲宗根美樹

長いお下髪(さげ)を ほどけば指になぜか泪が はらはらと遠く消えてく 遠く消えてくあの夢 この夢あゝ さよなら さよなら十代よ若い望みを 打ちあけながら肩を並べ

次郎ちゃん – 仲宗根美樹

次郎ちゃん 次郎ちゃんなんだって なんだって吹雪の中へ 消えちゃったピッケル振って 笑ってた次郎ちゃん 次郎ちゃんあの日がついに お別れね次郎ちゃん 次郎ちゃん

島育ち – 仲宗根美樹

赤い蘇鉄(そてつ)の実も熟(う)れる頃加那(かな)も年頃 加那も年頃大島育ち黒潮黒髪(クルシユクルカミ) 女身(ヲナグミ)の(ぬ)かなしゃ想い真胸に 想い真胸に

裏磐梯よいつまでも – 仲宗根美樹

若いこころの あこがれに旅はすすきの 山ふところを君とふたりで 夢わけた径(みち)のいとしさ なつかしさ裏磐梯よ いつまでも愛の誓いの よろこびを泣いて交わした

雲は流れる – 仲宗根美樹

幸せは かげろうか束の間に 消えた街角手をのべて 呼ぶ空に声もなく うなずいて流れるよ 雲は流れるあの人は 遠い人この人も いつか別れるはかなさに たちつくす並

しのび逢い – 仲宗根美樹

想い出は 想い出のままで よかった想い出は 後で追うのでは なかったしのび逢い ああ しのび逢う女はそっと 涙するのね遠い日の あの道につづく この道あなただけ

二人でスク・スク – 仲宗根美樹

スクスク!唄はハートで ムンムムヽヽ恋はハートで ムンムムヽヽ瞳(め)と瞳があって スクスク手と手がふれて スクスクあとの言葉は いらないの唄はハートで ムンム

愛に生きる – 仲宗根美樹

ひとりぼっちが 淋しくて 恋した幸せを ただ求めた それだけなんでいけないの 悪いことなのやっとともした この胸の灯りを雨風が また つれなく叩くよ街のはずれで

奄美恋しや – 仲宗根美樹

波に夕日を 大きく染めて名瀬(なぜ)は日暮れる かもめは帰るわしも帰ろうよ あの島へ奄美恋しや なつかしや幼な馴染の 面影追えばぬれてやさしく 黒髪におうきっと

川は流れる – 仲宗根美樹

病葉(わくらば)を きょうも浮かべて街(まち)の谷 川は流れるささやかな 望み破れて哀(かな)しみに 染まる瞳(ひとみ)にたそがれの 水のまぶしさ思い出の 橋の

雨の花園 – 仲宗根美樹

雨は 思い出懐かしい ささやきよいつも逢ったのは あそこ誰もみていない あそこ雨の花園 あゝ濡(ぬ)れて微笑(ほほえ)んだ 紅ばら黄ばら幸せが 咲いているように

銀座でツイスト – 仲宗根美樹

踊ろよ ツイスト歌およ ツイスト今宵 銀座は 買い切りなんだ踊ろよ ツイスト歌およ ツイスト今宵 銀座は 買い切りなんだ大人ぶるやつあみんなどいてよ若い仲間の 

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