五十川ゆき

  • あなたとならば – 五十川ゆき

    笑って話せる “もしも”があるならあなたの愛に もたれてみたい優しくされたら 淋しい心抱かれたくなる 女は赤い葡萄酒に 溺れてユラリ永遠が今 囁くように 手招きをする涙たどる 生き方よりもこんなふうに 始まる恋もあなたとならば… 素敵かも 弱音を吐けない 女になってく傷つく事に 臆病だから微笑む瞳に 泣きそうになるどうかしている 今夜は夜空照らしてる タワーのように同じ温もり こんなに傍に いてく…

  • 愛のままで愛を眠らせて – 五十川ゆき

    今日も雨 冬枯れの 石畳濡らす傘もささず 篠突(しのつ)く雨 あの日が重なる身動きも出来ぬまま 凍えた唇何で二人 あんな別れ 選んでしまった愛のままで 愛を眠らせて生きてゆけたなら…人は何故に 涙をおぼえて気づくのでしょう 愛の深さを そして雨 春をゆく 満月を濡らす優しさだけ 幸せだけ 咲いてた川縁(かわべり)戻りたい戻れない 何処へも行けない愛している 愛している 今もあなただけ愛のままで 愛…

  • コルトレーンを聴かせて – 五十川ゆき

    昔のように 甘えさせてねあなたの肩に もたれたらコルトレーンを 聴かせて…ここは 港によくある ジャズクラブあれから何年 経つかしら戻りたいけど 戻れはしないちょっとビターな恋ね 今夜は少し 酔ってるみたいあなたの匂い 懐かしいコルトレーンで 泣かせて…ここは あの頃よく来た ジャズクラブどうしてふたりは 別れたの若さのせいと 笑ってみてもちょっと切ない夜ね ここは 港によくある ジャズクラブ今で…

  • 月夜の灯りで… – 五十川ゆき

    月夜の灯りで… 月夜の 灯りで 海を見る哀しみ 歓び 滲むのさ恋は いつも 私を 弄ぶか出逢い 衝突(ぶつ)かる星屑そう 彼方から 巡って…貴方に愛する人がいて 私は月夜に舟を出す銀色輝くあの海に 私は魅(ひ)かれて舟を漕ぐ 例えば 私が 川ならば貴方の 海へと 流れ着く夢は いつも 幻 見せる無情指が 絡まるだけでもそう トキメキが 高揚(たかま)る…遠くに貴方の声がして 私は月夜に舟を出す宇宙…

  • FARAWAY~この空のどこかで~ – 五十川ゆき

    バスを乗り継ぎ 旅をするようにあなたは行くの 次のターミナル重い身体を 今は脱ぎ捨てて大空高く 羽ばたいてますか?電話をしたら いつものようにおどけた声で 出てくれそうで…Faraway この空のどこかで今もあなたはいるからFaraway さよならは言わない大好き…だよ それじゃまたねありがとう ぬくもりを いつかあなたの いない暮らしにも哀しいけれど 慣れてゆくのでしょう昔ふたりで 買った鉢植え…

  • 飛べない鳥じゃあるまいし – 五十川ゆき

    涙のかけらで 飾ってあげる星さえ見えない 都会の夜空をふたりは今夜で 終わるけど平気 ひとりに戻るだけ泣いているのは あんたのせいじゃない私がも一度 生まれ変わるため飛べない鳥じゃあるまいしどこにだって どこにだって 飛んでゆけるそんなことさえ 忘れてたあんたに惚れてた時からさ 別れの言葉を 言わせておいて男はずるいね 哀しい顔するやさしい思い出 いらないよ次の土地では 邪魔なだけ化粧するのは あ…

  • 暗くなるまで待って – 五十川ゆき

    西日がこの部屋 染めてゆくあなたは ためらうふりをする女がほんとに 欲しいものどうして男は くれないの?あなたの愛が あなたの愛だけがほしいと言ったら 笑いますか?暗くなるまで待ってこのせつなさを夜が 隠すまで暗くなるまで待って悪い女になって なって…みせるから 夕映え 薔薇色 熱い頬あなたに ときめき操られそれでも私が 欲しいものどうしてあなたは 知らないの?あなたの心 あなたの心だけほしいと言…

  • シルエット・ロマンス – 五十川ゆき

    恋する女は夢見たがりのいつもヒロイン つかの間の鏡に向かってアイペンシルの色を並べて迷うだけ窓辺の憂い顔は装う女心茜色のシルエット ああ あなたに恋心ぬすまれてもっとロマンス 私に仕掛けてきてああ あなたに恋模様染められてもっとロマンス ときめきを止めないで あなたのくちびる 首すじかすめ私の声もかすれてた無意識にイヤリング気づいたらはずしてた重なりあうシルエット ああ 抱きしめて 身動き出来ない…

  • 涙のリバー – 五十川ゆき

    どうしてこんな日に 星が見えるんやろどうしてこんな日に 雨は降らへんの あんたが夢に 呼ばれるようにいつかこの街を 出て行くとそんな予感に おびえていたのけれど 聞きたくはなかったCry Me a River御堂筋は車のライト抱きしめてCry Me a Riverひと筋に流れる 川のようです涙でにじんで わたれない あんたにごめんと 言われたことが悲しかったんと 違うんよついて来いと 言われんこと…

  • 冬隣 – 五十川ゆき

    あなたの真似して お湯割りの焼酎のんでは むせてますつよくもないのに やめろよと叱りにおいでよ 来れるなら地球の夜更けは 淋しいよ…そこからわたしが 見えますかこの世にわたしを 置いてったあなたを怨んで 呑んでます 写真のあなたは 若いままきれいな笑顔が にくらしいあれからわたしは 冬隣微笑むことさえ 忘れそう地球の夜更けは せつないよ…そこからわたしが 見えますか見えたら今すぐ すぐにでもわたし…

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