二見颯一

  • 青空みたいな男です – 二見颯一

    つらい涙も 笑顔にかえていつも心は 日本晴れ声もしぐさも くちびるもみんな好きだよ 可愛いよきみにぞっこん 惚れました青空みたいな 男です 時の流れは 雲より疾(はや)い今日を大事に 生きたいねカッコつけずに 俺らしく燃える想いは いつまでもきみにぞっこん 惚れました青空みたいな 男です 愛のことばを 弾ませながら歌で春風 とどけるよきみが小鳥(とり)なら 俺は空夢よ羽ばたけ この胸できみにぞっこ…

  • 罪の恋 – 二見颯一

    心ひとつに 愛してもこの手に奪えぬ 他人(ひと)の花あなた あなた あなたは 年上の女(ひと)いけないわ いけないわ逢えばひととき 抱き寄せる甘い香りの あゝ罪の恋 会いたかったと 囁(ささや)けばうなずく瞳(ひとみ)の 愛(いと)おしさあなた あなた あなたは 年上の女いけないわ いけないわつらい噂に ならぬよに逢瀬(おうせ)重ねる あゝ罪の恋 罰を受けても かまわない離れはできない 愚かさよあ…

  • ふるさと暮色 – 二見颯一

    夕焼けトンビが ピーヒョロロあの娘が摘(つ)んだ 野菊の花を辻の地蔵に 供えて祈るうなじの白さが まぶしくてあれが恋とも 知らないで…思い出暮れなずむ ふるさと暮色 林檎の花びら ハラハラリ今でも浮かぶ 田毎(たごと)の月よ細いあぜ道 ふたりで歩き別れがつらいと 気づいた日あれが恋とも 知らないで…思い出暮れなずむ ふるさと暮色 祭りの太鼓が ドンドコドン夕闇せまる 鎮守の森で浴衣姿の あの娘を見…

  • 君恋列車 – 二見颯一

    あの日別れた 小雪のホーム今日は小雨が 見送(おく)ってくれるひとりで残され 初めて知った心の隙間は 埋まらない走れ 走れ 走れ…君恋列車君のふるさと 青森行きの 胸のポケット 潜(ひそ)めた指輪そっとさわれば 勇気をくれる冷たい噂に 泣いてた君を命を懸けても 守りたい走れ 走れ 走れ…君恋列車次駅(つぎ)は盛岡 面影乗せて 二度とこの愛 離しはしない夢を探そう ふたりの夢を別れのつらさに 背中を…

  • 長崎の夜 – 二見颯一

    愛しながらも 別れたひとを思い出させる 夜(よる)もあるけむる小雨の 思案橋忘れきれない 女がひとり滲むネオンの あぁ 長崎の夜 人目偲んだ オランダ坂をそぞろ歩けば 夜(よ)が更けるポツリ灯した 恋あかり浮世(かぜ)に吹かれりゃ なおさら燃えて夢も儚い あぁ 長崎の夜 薄いビードロ 南蛮硝子(なんばんがらす)割れりゃ淋しい うす縁(えにし)何を祈ろうか 天主堂どうせ添えない 悲しい運命(さだめ)…

  • 0時の終列車 – 二見颯一

    見送らないでと 君は言ったけどやっぱりもう一度 逢いたくて…雪のベンチで ふるえる肩を抱いたぬくもり 忘れない恋が行く 恋が行く 儚(はかな)い恋が行く午前0時の 終列車 戻って来るかと 聞けば涙ぐむあなたの幸せ 探してと…君の瞳に さよならなんて言えるものかよ つらすぎるベルが鳴る ベルが鳴る 別離(わかれ)のベルが鳴る午前0時の 終列車 車窓(まど)の灯りが 雪に消えてゆくプラットホームに ひ…

  • 木曽の峠 – 二見颯一

    木曽の峠は やまびこ峠夢を追いかけ 旅立つ背(せな)に励ます親父(おやじ)の 声がする山の仕事の 苦労はいつも御岳(おんたけ)さんが 御岳さんが 見てござる 木曽の峠は 見返り峠今日はおふくろ 手を振りながら何度も振り向き 越えるみち山の暮らしで 白髪(しらが)も増えた御岳さんも 御岳さんも 雪帽子 木曽の峠は やまびこ峠山のカケスが 啼き啼き帰りゃ炭焼く煙が 目に沁みる親父おふくろ 無事だけ祈り…

  • 放浪のはて – 二見颯一

    夕陽が沈んだ 山の端(は)に泣いているよな 月が出る明日(あす)の行方(ゆくえ)も わからぬままに夢にさすらう この命 心をよぎるは 故郷(ふるさと)の野辺(のべ)に残した 白い花またの逢う日が まぼろしならばせめて祈ろう 幸せを 何才(いくつ)になっても 男には母のぬくもり 忘られぬたとえ誰かを 愛してみてもあなた探しの 永遠(とわ)の旅 生まれてくるのが ひとりなら朽ちてゆくのも またひとり所…

  • ごめんよ – 二見颯一

    一目でいいから 逢いたくて夜汽車を乗り継ぎ 来たと言う君のふるえる 黒髪を抱けば広がる 故郷(こきょう)の香りお願い お願い もう泣かないでごめんよ ごめんよ 許しておくれ 忘れたつもりは 無かったがまぶしい東京(とかい)に 浮かれてた君は変わって ゆく僕をどんな思いで 待ったのだろう淋しい 淋しい 心の内をごめんよ ごめんよ 聞かせておくれ からめた小指に 口づけて変わらぬ気持ちを 誓う夜君はつ…

  • 夢情の酒 – 二見颯一

    忘れた昔に 灯りを入れてひとり呑んでる 駅裏酒場憂さを注ぎたす 俺の手を止めたあの指 あの涙やけにチラつく やけにチラつく今夜の酒だ 小雨の屋台で 肩寄せふたり生きる温もり 確かめ合った星も見えない 裏通りどこではぐれた 倖せと問えば切ない 問えば切ない今夜の酒だ のれんに舞い込む 巷の風が今もあいつは ひとりと告げるよせよこの胸 なぜ揺らすあわす顔など ない俺さ呑めばしぐれる 呑めばしぐれる今夜…

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