二葉百合子

屋台酒 – 二葉百合子

あつい情けが あればこそ
酒のまわりも またはやい
風のさむさを よけながら
夢を肴の 屋台酒

無事でいるやら 達者でか
俺と別れて はや二年
おっとこのさきゃ ぐちになる
泣いて別れた やつだけに

すぎた昔を 語る夜は
酒の二升が からになる
男どうしの この屋台
なまじ女は じゃまになる

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長崎物語 – 二葉百合子

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お夏清十郎 – 二葉百合子

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関東仁義 – 二葉百合子

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女国定 – 二葉百合子

上州小町は 昔のことさ今じゃ呼び名も 火の車丁と張りましょ 若し半でたら見せて上げましょ この肌を(セリフ)「手前生国と発しますは 関東にござんす 関東関東と申

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旅の烏で 三年三月影もやつれた やくざ髷ドスを抱き寝の 今宵の夢も風に流転の 三度笠(セリフ)「あれから三年――おふくろさん、今頃ァ何うして居なさるか、会いてえ

鳥辺山心中 – 二葉百合子

浮かれ囃子の 祇園の町に誠ひとすじ 咲いた花夢もむらさき 春待つ袖に別れ川風 なぜに泣く西と東に 袂を分かちゃ結ぶあてない 恋の帯酒に意気地の 白刃を抜けば月の

母の旅路 – 二葉百合子

(セリフ)「元気のいい子供というものは少しづゝ親不幸なものでございます。でもその親不幸を味わわせてもらえない不幸にくらべたら、何と幸福(しあわせ)なことでしょう

あゝ笠戸丸 – 二葉百合子

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たずねています 探しています今も瞼に 残っていますなのにお前を なぜ手ばなした世間に気がね したばっかりに母は 母はおいめの 流れ旅(セリフ)「許しておくれ馬鹿

赤穂浪士 – 二葉百合子

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