九十九

dischord – 九十九

気に入らないよ何かも
不貞腐れてる間にも追い抜かれ
削られてく時間と芽吹く命
狭間で足掻くだけの私は

便利さだけ研ぎ澄ませ
生き急いでる風の人達
抱えるものが
大きくなってるんでしょう

気づけば大人になれてない
大人達が私を囲み
つまらない美談で手招きしないで

好きじゃ片付かない事が
また増えていく
同じ分だけ愛せたらいいのに

日々連ねてく後悔が
天井から黒い影を伸ばす
寝付けない夜がまだ続いてる
誰かの“必要”となれるまで

人の道外さないように
失敗から守られてきたけど
不埒な奴が今日も笑ってる

誰かが誰かを蹴落とし
繰り上がれるそんな時代の中
皆導きの言葉を探ってる
けど強がりで隠したくなる

人の出会いの数だけ
ドラマが 生まれていく
ならばこの身でも
誰かの血肉となりたい

選んだ選択肢たちが
私を今ここに立たせるなら
何も残せなかった今までが
まだマシに思える気がするんだよ

気に入らなかった生き方が
いつの間に誰かを救ってる
長く短い人生の途中
捨てられるものは無いようだね

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