久宝留理子

風に乗って – 久宝留理子

どこかに 飛んで行きたくて
口ずさむ鳥の歌
今にも泣きそうな空に
白い翼が浮かぶ

時間と アスファルトのない
はるか 遠いところへ
自由に海を越えてゆく
昨日までを忘れて

現実の中に 流されるだけの
私に今 さよならを
捨てる勇気と あこがれの道を
胸に抱いて 瞳を閉じる

そよ風が 吹いてくるよ
私を運んでくれる
何度だって 生まれ変わる
力を宿してる

ほら 風に乗ってゆこう
失くした心 探しに
空の上に 違う空があること
確かめに

誰かに 会いに行きたくて
口ずさむ愛の歌
自由に 空を越えたなら
見知らぬ 星降る街

忘れかけていた ときめく気持ちに
こらえきれず 涙が出た
右手に夢を 左手に愛を
握りしめて 瞳を閉じる

星空が 揺れているよ
私を照らしてくれる
何度だって 生まれ変わる
力を宿してる

ほら 風に乗ってゆこう
失くした愛を 探しに
星の上に 違う星があること
確かめに

うつむいたなら 笑顔さえも 悲しくなる
見上げたならば 泣き顔さえ 輝やく

そよ風が 吹いてくるよ
私を運んでくれる
何度だって 生まれ変わる
力を宿してる

ほら 風に乗ってゆこう
失くした心 探しに
空の上に 違う空があること
確かめに

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