生まれ変われるなら 一羽の鳥になり
あなたの空を ひそやかに舞うの
旅に疲れた朝 孤独に悩む夜
気づいて見上げて くれるように
摩天楼の 森の陰に
忘れられた 私ひとり
あなたの目には 見えませんか
ガラス越しの この涙
人に生まれ 人を愛し
知ってしまった 生きる痛み
何も恐れず あるがままに
息づく いのちがほしい
少女の頃の目は いつも空を映し
季節の花を 待ちかねていたわ
少年のあなたと もっと前に出会い
風吹く草原 かけたかった
人の河の その岸辺に
忘れられた 私ひとり
回転ドアが まわるたびに
失くした日々が きらめく
あすを願い 信じるから
鳥は飛びたち 愛し合える
ただのびやかに 生きて死んで
悔いない いのちがほしい
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大陸の果ての空に銀河の光 薄れてゆらゆらと 麝香色の夜明けが訪れる突然のつむじ風が記憶の波をかすめて遠い日も そして今日も忘れてしまえたらああ 愛の沈黙(しじま
ああ めずらしく都会が星空に抱かれた少年は うつむいた顔を銀河に向けていたぼくが生まれる ずっと前にそこに住んでた気がする寂しいこの都会を 離れて空へ帰っていい
よく熟れたオレンジの冷たい重さは大人びたあなたの優しさみたいさっくりとかじって 街角曲がれば酸っぱい恋しさが 心にひろがる憂鬱が かわいい女だなんてそうなの あ
雨の歌は 恋の歌恋の歌は 別れの歌口ずさめば おさえた涙が待ちきれずに リズムをとりだしたガラスのドア 開けたとたん呼び出したわけが わかったわサヨナラを言うに
飾られた言葉の 罠に嘘が香る間違い 届けられた花束の香りよかけ出した私を 都会(まち)は指さして笑い空は黙って 涙をこぼしたからみつく髪が ほどけるように少しず
あなたは あこがれの空と海SIDI BOU SAID愛の夜明け出会ったその時 ふるえた心SIDI BOU SAID 不思議な人地上に舞い下りたひとつの愛にお互い
化石の都会(まち)を あの人をさがして裸足でさまようそんな夢がとぎれて 目覚めた朝くちびるに涙逃げ出したいのよ 想い出の腕をこのままだと恋の痛み 胸にとじこめる
空港のロビーから長い電話をする事もないこうして独りの今はサテライトに降る星くずに誘われ北の空へ向かう戸惑いも空しさも荷造りをしてトランクにつめ込んだ思い出数える
子供たちが空に向かい 両手をひろげ鳥や雲や夢までもつかもうとしているその姿はきのうまでの何も知らない私あなたにこの指が届くと信じていた空と大地が ふれ合う彼方過
シャングリラ……ああ それはシャングリラ……どこにインダスの水に浮かぶ黄金の月を縫ってあの人に よく似た影を乗せた小舟が来るこの夜に出会うために私は生まれ さす
あどけない眼差(まなざし)には 気をつけなさいね恋など知らぬそぶりで 近づいてくるあの娘(こ)は少女の顔 心は魔女なの男と女で笑顔を 使い分けるわ葡萄樹の葉陰に
空を一枚めくると何が見える街を飛び越えてここまでおいでよ僕は明日のトンネルをくぐってもうひとつの地球にたどりついたよ新しい太陽に輝く人達時はすでに動き出したよ1
鏡の中の星に 口づけをして眠りさそう じゅもんを唱えてみるのフランスドールのためいき聞こえるほど 静かな夜Long alone the nightこんな時間 う
七つの海から 帰る男たちでにぎわう港に また来ていた今日もあの人の 噂ひとつも耳にすることもない船乗りには 恋するなと昔パパが 私に言ったわ“アルファマでは よ
YOU 24時間 朝も夜も溶かしてYOU それはあなたの恋を操る手品ああ 夢から覚めた私は魂を抜かれた人形ああ 闇をさまよう愛のぬけがらはあなたを探すもう誰にも
ガラス張りの ビルの街渦巻く人は誰も彼もが 時計じかけのロボットだけど君は生きてるね失くした愛をふり向く顔が 哀しく美しいアスファルトの迷路に見つけたぬくもり息
過ぎた日を売っているバザールはどこですか思い出のつづれ織り糸がとぎれたまま涼しげな ほほえみの若者を見ませんか西へ行くキャラバンにまぎれて消えた人を光と影を縫っ
やさしいトーンで おやすみと言ってあの頃は眠りについたあなたの右腕 イメージの狩人旅してた ゴールドの夢あなたを一人にさせてしまったくせに静かな夜がこわいエルド
それはあまりにも 突然の仕打ち悪い夢に起こされた暗示のとうりようまくできた喜劇 私はピエロね三人芝居の わき役だなんてすこしも気がつかなかったの橋のたもとで 待
紫の霧の中 けだるげに街は眠るしめった髪の毛の 重さが哀しいあてもなく どこかへ行きたいのヒール鳴らしてひとはみな 気ままな女とうらやむけれど帰り道をなくした