丸本莉子

YOU – 丸本莉子

いつものように
ふたりだけの朝
なかなか起きない
あなたを大きな声で呼ぶ

やっと起きてきた
不機嫌なあなたと
もう知らないよって
うつむくあたしの静かな朝ごはん

見送りの時
ごめんねとつぶやくあなたに
いつものキスはなしで
手を振ったあたし

ひとりぼっちで広く感じるこの部屋で
夢を見たんだ
あなたが消えちゃって
いくら泣いても
泣いてもあなたが来ないの

もし今日があなたに
会える最後だったとしたら
後悔の波に溺れるでしょう

数え切れないキスをして
抱きしめて離さない

あなたが消えてしまったら
あたしどうなるんだろう
あなたとの一瞬、一瞬と言葉が
ぐるぐる回って

いまさら愛が溢れだして
伝えたい思いも溢れだして
もう何も響かないで
うつらないで何もいらないから
お願いひとりにしないで

あなたがいない
この世界はつまらないの
さみしいの 苦しいの いらないの

もし今日があなたに
会える最後だったとしたら
後悔の波に溺れるでしょう
数え切れないキスをして
抱きしめて抱きしめて
離さない 離さない
離さない…

いつものようにふたりだけの朝
あなたの寝息を
愛しく感じるの
あなたの腕の中で
もう少し 眠ろう

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