中西りえ

こぼれ恋 – 中西りえ

恋は女の 命です

夜のネオンに咲く花は 白く咲いても
白く咲いても染まるのよ なみだ色
男はいつでも 帰って行くの
それがさだめの こぼれ恋

たとえ騙され泣いたって 女心の
女心の純情は 捨てないわ
一度は本気で 愛してくれた
信じたいのよ こぼれ恋

今度こそはと夢を見た バカな女と
バカな女と笑うのね 夜の風
あなたの噂に 心が揺れて
グラス重ねる こぼれ恋

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北海男節 – 中西りえ

稲妻が…海を走れば 雪になる北の湊は 凍りつくさらばおさらば 汐首岬明日は漁場へ 船を出すなんだ なんだこらよー 男節海峡の…潮の流れに 牙が立つ親父(おやじ)

待宵橋恋唄 – 中西りえ

ハァ… 流れ 流れて…涙 流れて とめどなし初めてあなた いない夏ひとり来てみた この橋でふと見上げれば 待宵月(まつよいづき)あなたの笑顔が 重なった会いたい

匠 – 中西りえ

学問(がく)はいらねぇ 理屈じゃねぇ腕をみがくにゃ 邪魔になる聞いて一年 見て二年真似して五年 黙って修行技は盗んで 覚えるものよこころ無になれ 風になれ恥をか

鴎屋の大将 – 中西りえ

くたばっちまえ! あんな奴つぶやいたら ハラリ 涙ひと粒居酒屋鴎屋(かもめ)の ひげ大将(おやじ)強がり言うなと 嗤(わら)われたこころが寒い こんな夜(よ)は

恋力 – 中西りえ

あんな男に 惚れちゃってあんた馬鹿ねと 笑われたあいつは夢追い 風来坊振り向きもせず 行った奴はがゆい 淋しい じれったい私(あたし)に下さい 恋力 恋力春はう

この恋待ったなし – 中西りえ

私(あたし)は恋の 道化(ピエロ)なの笑ってはしゃいで きたけれど恋の脇役 もうやめた私、ホントは カワイイ女酒場のチョイ悪 ねぇあんたちょっと待ってよ 振り向

振られ上手 – 中西りえ

桜吹雪に そぞろ雨振り向かないで 行ってよね恋の流儀は お手のもの負けた振りして いてあげる後姿が 画になるわ私振られ上手な 女なの夕立 紫陽花 雨上がり「あば

土佐っぽ カツオ船 – 中西りえ

俺をなめたら 俺をなめたら いかんぜよ一本釣りは 男のロマン八幡様(はちまんさま)に 見送られめざせ黒潮 ナブラ追う陸(おか)には住めぬ いごっそう土佐の男の 

斜め松 – 中西りえ

身体(からだ)くの字の 斜(なな)め松怒涛(どとう)耐え抜く 日本海渡る世間の 荒波受けてそれでも心は 真っ直ぐにどんと構えて 生きて行く幹に傷跡 斜め松せめて

純情一本気 – 中西りえ

よせと よせと言われりゃ なおさらに恋の炎は 燃えあがるあんた好みの 紅化粧わかって欲しいの この気持ち惚れて ぞっこん純情一本気出会い 出会い頭の ひと目惚れ

人生すごろく – 中西りえ

道で拾った 百円玉も所詮 自分の ものじゃない品物購(か)って 物喰ってしあわせ買える はずがないそうさ人生 すごろく勝負女は男で 変わるもの男は図太く 生きな

おんな花火師 花舞台 – 中西りえ

夜の美空を 焦がして上がる花火一輪 おんな伊達 おんな伊達技のいろはは 目で習う恋は二の次 三の次おんな花火師 心意気掛けた襷(たすき)の 白帯と長い黒髪 五尺

北の漁場 – 中西りえ

いのち温(ぬく)めて 酔いながら酒をまわし飲む明日の稼ぎを 夢に見て腹に晒(さら)し巻く海の男にゃヨ 凍る波しぶき北の漁場はヨ 男の仕事場サ沖は魔物だ 吠えなが

桃色吐息 – 中西りえ

咲かせて 咲かせて桃色吐息あなたに 抱かれてこぼれる華になる海の色に染まる ギリシャのワイン抱かれるたび 素肌 夕焼けになるふたりして夜に こぎ出すけれど誰も愛

また君に恋してる – 中西りえ

朝露が招く 光を浴びてはじめてのように ふれる頬てのひらに伝う 君の寝息に過ぎてきた時が 報われるいつか風が 散らした花も季節巡り 色をつけるよまた君に恋してる

関東春雨傘 – 中西りえ

関東一円 雨降るときはさして行こうよ 蛇の目傘どうせこっちは ぶん流しエー エー…エー抜けるもんなら 抜いてみな斬れるもんなら 斬ってみなさあ さあ さあさあさ

兄弟船 – 中西りえ

波の谷間に 命の花がふたつ並んで 咲いている兄弟船は 親父のかたみ型は古いが しけにはつよいおれと兄貴のヨ 夢の揺り籠さ陸(おか)に上って 酒のむときはいつもは

おんな牛若 運命橋 – 中西りえ

命懸けだと 清水の舞台で見せて あげましょう笛の音(ね)響け 心のままにあなたを守り 愛し抜く京都五条の 時の流れをひらりひらりと 越えてゆくおんな牛若 運命(

ニッポン女子のお出ましよ – 中西りえ

目覚まし時計に 弾(はじ)かれて今日も 気分爽快急いでメイクに 流行りの眉毛キメて鏡に 向かいウインクするの満員電車 泳ぎまくっていざ 出陣よさあ!ニッポン! 

海峡迷子 – 中西りえ

最終フェリーは もう出たと言う暗い波間に 漂うブイ灯り遠く離れる ことでしかあなたを忘れる すべがない夢に夢にはぐれて 哭くかもめ恋の終わりは 背中が寒いここは

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