古(いにし)え人が 歩いた道だと
振り向きながら 私の手を引いた
勇気と光を 私にくれた人
城堀川を 後にして
上州路から 信濃路へ
真田街道 歩いてみました
あなたにもう一度 逢える気がして
北の街道は 山が伝える
心のみちしるべ
真綿の雲は ポカリ空に浮き
傷つく胸を 包み込むように
言葉とほほ笑み 今でも想い出す
真田ゆかりの 地をめぐる
十三か所の 城下町
真田街道 歩いてみました
あなたの温かい 声を聴かせて
北の街道は 森がささやく
心のみちしるべ
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人通りの 少ない道であの人は 見ていた昼顔の白い花 愛しげに時は街を変えて人を変え 心も変えてゆくだけどあの人は 今も私の隣を歩く思い出の つまった道は今では車
雷響いて 稲妻が走りふいの雨打つ 上州路一生そばで 守るよと誓ったあなたは 遠いひと今も聴こえる あの日の声があの節が~ハァー上州名物 かかあ殿下本当は 働き女
石の階段 湯の香り榛名に抱かれて 浮かんだオアシス父と手を振り 曲がった路地は夢二が旅した 情けの街道(みち)か伊香保湯の街 癒やしの郷よ利根の源 谷川の雪解け
波のしぶきと 頬打つ風と胸を突き刺す 別れの言葉おまえは一人で 生きてゆけるさ遠くで幸せ 祈るよと心変わりは 気づいてましたあなた恋しい 風の海海が叫んで 潮風
峨峨(がが)たる巌(いわお)連(つらな)りて虚空(こくう)に峙(そばだ)つ妙義山夏来て聞けば時鳥(ほととぎす)麓(ふもと)の若葉の蔭に鳴く石門(せきもん)高く白
ロマンチックな 街道はこころ和ます 旅の道四万(しま)に沢渡(さわたり) 老神(おいがみ) 草津湧き出るお湯の おもてなし恵み 上州 湯の郷つづり世界遺産の 絹
私は群馬で 生まれたまゆです上州富岡 鏑(かぶら)川大きなレンガの 建物で美しい絹糸になりました御雛様みたいな 姉さまの白い手につつまれ 紡がれたシルク シルク
夕陽にはえる おじさんのピッカリ頭涼しげで ちょっと風情があるねそういえば こんなふうに街を観たのは昔の 少女の頃だった少し忙しすぎた 私の人生ここらでちょっと
金木犀(きんもくせい)の香りにさそわれてあなたの姿さがしていましたあの頃に戻れたら 私はもう一度かわいい女になります耳もとでささやくような秋の風これからこれから
頑固な顔してョー 妙義の山がのぞき見ている 秋間の春を茶店の椅子に 腰かけて夢見心地に 酒くみかわす 仲間たち久し振りだね 十年振りだね幼なじみの 風に吹かれる
赤城おろしが 舟足を停めた上州 利根の川五料(ごりょう)の河岸場(かしば)の 舟宿でもろ肌脱いで ツボを振る女渡世の 火焔(ほのお)のお龍(りゅう)お龍を最初に
おだやかな朝の 陽射(ひかり)に水鳥遊ぶ からす川薄むらさきに 華やぐ空に慈母(はは)の姿の 観音様よ愛する人がいる この街が好きよ高崎 高崎は 風が歌う街星空
沖を目ざして 船を出すついてゆきたい 私だけれど足手まといの 身がつらい無事を祈って 港に立てば波の 波の飛沫が 涙に変わる船は波間に 見えかくれ遠くなるほど
海があんたの 女房ならば私は港の 海猫(ごめ)になる北のおんなが 操を守り熱いこの肌 焦がす夜(よ)はヒュルリヒュルヒュル 風の音さえ泣けてくる時化が来るのも
桃の花が咲く頃 あの日を思い出すこんな近くの景色を 見せてやれなかったほんのわずか数十分 時を使えたら一面の桃畑 いっしょに見られたのに後悔は生きるほど 積もっ