中村千尋

春の猫21 – 中村千尋

若葉が芽吹き出す頃
私 春の猫
澄ました顔していても
持て余してるの

日照時間が延びて
私 春の猫
涼しい顔していても
ほとばしる汗を

夕日が沈み 星がキラリ
ふと目が合った あなたにフラリ
抱きしめてよ

やめてやめてやめないでよね
やめることをやめないで
やめてやめてわかるでしょ?
私のやめてはやめないで

朝日が眩しく照らす
今日も春の猫
となりで眠るあなたに
うんざりしてるの

違ったみたいあなたも
走れ!春の猫
桜並木揺れる街
駆け抜けていこう

夕日が沈み また星がキラリ
声掛けてきた あなたにチラリ
目配せした

やめてやめてやめないでよね
やめることをやめないで
やめてやめてわかるでしょ?
私のやめてはやめないで

目が覚めるたび途方に暮れる
寂しさが増すだけ わかってる
でも でも でも 抱きしめてよ

やめてやめてやめないでよね
やめることをやめないで
やめてやめてわかるでしょ?
私のやめては…

やめてやめてやめないでよね
やめることをやめないで
やめてやめてわからない
私のやめては何なんだ?!
それでもやめてをやめないで
私はやめてをやめられない

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