さなげ湯の宿 湯の香が雨に溶けりゃ恋しい 夜がくるふたり並んで 背のびをすれば夢がちょっぴり 見えるのよああ 情しぐれか ええ 湯の花しぐれ情 ひとつで 生きるもつらい旅のお人は 通り雨舞の扇に ふたすじみすじ恋の謎やら 滝しぶきああ 燃えて切ない ええ 湯の花人形愛によろけて ちらつく夢を酒に浮かべる いで湯花紅を溶かして 情で染めて匂う夜ざくら おぼろ月ああ さなげ湯の里 ええ 湯の花吹雪