世武裕子

まぼろしを見た – 世武裕子

重い鉄屑は 砂埃に消えた
遠くで響く 汽笛に混ざって飛んだ
ぼくは見たはずだ これは幻なんかじゃない

青空飛ぶ鳥 羨む小鳩がぽつり
大きな眼鏡橋 小さな二つの背中
君は見てるかい そんなとりとめない小さな日々を

夕日を背負った そのピエロは帰っていった
さよならさえ言えずに 誰にも気づかれずに
でも僕は見てたんだ 泣かない君にも涙を

ほんの少しだけ 違えば幸せかな
いつか辿り着くかな こんなに泣いたんだから
バカだろ バカだろ

愚かな娘も昔は無邪気だったのにな
素敵な靴も可愛い笑顔に映えた
君の言う 昔は失われたと言うのかい?

電車に揺られて 終わらない日々を進む
たった一度だけ 風船の虹を見たんだ
もう一度だけでいい その姿見せておくれよ

ほんの少しだけ 君を愛したい
いつか辿り着くさ そんなに泣かなくっても
バカだな バカだな

思い届く頃 砂埃が舞った
遠くで君たちは 汽笛に混ざって消えた

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航路 – 世武裕子

海へ旅立つ 小さな水兵さんセーラーひらひらと 潮風まきついた白い斑点が 波に映り込む海はぬるくて 砂糖水みたいだな赤い靴はいた 小さなおじょうさん誰の手をとって

ピエロは踊れなくなったとか – 世武裕子

あれはどれくらい前の事だろう踊りのうまいピエロがいたんだつらいことなんかありゃしないだろうあいつはいつも笑ってばかりだテキトウな理由で見つけたものを幸せと名付け

オオカミ少女II – 世武裕子

少女は橋の上 オオカミみたく吠える月に逆らって 勇み足で行く少女は月を恨む 1人泣けないままそれでも見渡す 空の向こう側雨が降り出して それが涙になるからだ震わ

鳩ぽっぽ – 世武裕子

鳩ぽっぽ 鳴いている砂利道に 佇んでいるサブレになった 食べられちゃった公園で 待ち合わせすべり台 猿渡り彼はベンチで 手に汗にぎる彼女は木陰で 鼓動高まるアタ

オオカミ少女I – 世武裕子

少女は橋の上 オオカミみたく吠える月に逆らって 勇み足で行く少女は月を恨む 1人泣けないままそれでも見渡す 空の向こう側雨が降り出して それが涙になるからだ震わ

恋するリリー – 世武裕子

En quatre-vingt−trois, par une belle nuitJe viens de naitre et j'adore mon litOn

タワー – 世武裕子

大きな鉄格子に 途切れて見える白い塔宇宙になんて行けないのに まるでロケットみたいだなしかも空は翳って ガラス越しだとなおさら僕の描いた雨粒 腫れた目から流れた

メトロ – 世武裕子

Oh petit Ryan, t'es trop mimiTu n'aimes pas manger du couscous dans le metro“Mam

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市民になる – 世武裕子

草むしりするご近所さん ぼーっと眺めていたら蝉の声もいつの間にか コオロギに埋もれていた貼り絵のような青い空 もう見飽きてしまったなその上に消しカスみたいな鳥 

The Death of Indifference – 世武裕子

La revolution proletarienne(プロレタリア革命)うだるような7月L'ironie socratique(ソクラテスのアイロニー問答法)

1/5000 – 世武裕子

あわい あまい めまいぬるい にぶい まどいくらい ふかい せかいあおい あかい ねがいあわい あまい めまいぬるい にぶい まどいくらい ふかい せかいあおい

John Doe (feat. Chris Dave) – 世武裕子

Aie, aie, aie, aie, aie, aie!I forgot your name again.You came in to be free You

Vega – 世武裕子

(Houston, can you hear me?)Into the sky.“Ignition, stand-by.”I feel my levels ri

Secrets – 世武裕子

ささめ 木々 覆う天鶩絨弛む心と 伽藍堂露草色の 水面まどろみ 揺れるボート 番い

Bradford – 世武裕子

Les Animaux pleurent, et sentent un gout de tristesseMeme s'ils veulent etre seu

Movie Palace – 世武裕子

Allumer les lustres en cristal3000 personnes viennent se voirHabillees en soie p

Gardien – 世武裕子

Le dernier jour de la terre etait si loinMes vitres teintees ne servaient a rien

スカート – 世武裕子

世界のどこかで揺れるスカート 青い 青い鳥になって自由を知ったよ 不自由を知ったよ 壁を伝い 生きてるうまく言えない気持ちがあるの 鈍い 鈍い呪文はなってあなた

若者のすべて – 世武裕子

真夏のピークが去った 天気予報士がテレビで言ってたそれでもいまだに街は 落ち着かないような気がしている夕方5時のチャイムが 今日はなんだか胸に響いて「運命」なん

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