遠い祖国の 匂いがするぞ慰問袋の 押し花のさくら一枚 兜につけて今日も 前進 また南進ぱっと 咲けよと 故郷の父が花に 託した 謎ならば俺も男だ 若木のさくら咲いて みせるぞ 弾丸(タマ)の中大君(きみ)のためなら ビルマはおろか往くぞ あの空 印度まで音に きこえた ヒマラヤざくら花の 吹雪にぬれながら