上野大樹

ラブソング – 上野大樹

あの子は電車に飛び込んで
この世をそっと去ってしまった
ひとりきりがきっと寂しくて
無数の星の中に飛び込んだ
あの子はいつも夢の中で
僕の前を横切る
楽しそうに歌っている
あの子を見るために目を閉じる

あの子はベランダを飛び降りて
あの世にそのまま飛び立った
この世がきっと狭すぎて
大きな宇宙めがけて飛び込んだ
あの子はいつも雲に紛れて
僕の視界に顔を出す
悪戯げに笑うから
あの子を見る為に空を見る

ラブソング ラブソング もっと広がれ
あの世とこの世がくっつくくらい
ラブソング ラブソングもっとボリュームを
あの子の耳にどうか届くように

あの子は海の中に身を沈めて
この世の深いとこへ行ってしまった
余計なものがきっと多過ぎて
何もないところへ逃げていった
あの子はいつも風になって
僕の頬をそっと撫でるから
冷たい温度が気持ち良くて
あの子を感じるために道を行く

ラブソング ラブソング もっと広がれ
あの世とこの世がくっつくくらい
ラブソング ラブソングもっとボリュームを
あの子の耳にどうか届くように
ラブソング ラブソング もっと広がれ
あの世とこの世がくっつくくらい
ラブソング ラブソングもっとボリュームを
あの子の耳にどうか届くように
あの子の耳にどうか届くように
あなたの耳にどうか届くように

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