上野優華

翼をもって生まれた者たち – 上野優華

がらくたも宝物も ホンモノもニセモノも
大好きも大嫌いも 綺麗も汚いも
全部がごちゃ混ぜで 私?私じゃないも分からないけれど

何にもない自分から生まれて来る
こんな気持ちにめぐり逢えた時に
可愛くて 愛しくて 少しあったかい涙が
胸に 急に あふれてきたんだよ

君と見るこの空が好きだ 聞こえる風が好きだ
君のとなりにいて感じられるものの全て
一人きりじゃ一度も 自分だけじゃ一生
行けないはずのどこか 辿り着けなかった場所へ
君となら二人で 行けるんだ

翼もって生まれた者たちに告げるように
羽ばたくためだけに風は吹いているよ
気づかなかったけど どこまでもあの空は高かった

早く終わればいいと思っていた
一日が今は大切に思えて
話すことなんて何もなかったはずの私から
たくさん 言葉 あふれだしてくる

そして時が動きだすんだ 二度と止まらないんだ
君のとなりにいて感じられるものが全て
今まで見たことない 今まで聞いたことない
景色や音楽さえ触れることができるって
世界は昨日よりもまぶしかった

子供の頃はあんなに光って見えてたはずの
心の隅の小石を取り出してまた磨けば夢が輝きだす

君と見るこの空が好きだ 聞こえる風が好きだ
君のとなりにいて感じられるものの全て
一人きりじゃ一度も 自分だけじゃ一生
行けないはずのどこか 辿り着けなかった場所へ
君となら二人で 行けるんだ

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