上野さゆり
縁し舟 – 上野さゆり
いのちの恋です あなたとふたり
流れてゆきたい なさけ川
おんなの黒髪 この手で解(ほど)き
愛(いと)しい胸に 身を投げる
燃えて一途な あゝ縁し舟
帰っちゃいやよと すがってみても
今では世間の うわさ川
ふたり一緒に 暮らせないなら
こころの中に 住まわせて
涙ひとひら あゝ縁し舟
この世のさだめに 流れて揺れて
行くえも知れない あした川
生きてあなたと 添えないのなら
次の世までも 連れてって
紅い絆の あゝ縁し舟
いのちの恋です あなたとふたり
流れてゆきたい なさけ川
おんなの黒髪 この手で解(ほど)き
愛(いと)しい胸に 身を投げる
燃えて一途な あゝ縁し舟
帰っちゃいやよと すがってみても
今では世間の うわさ川
ふたり一緒に 暮らせないなら
こころの中に 住まわせて
涙ひとひら あゝ縁し舟
この世のさだめに 流れて揺れて
行くえも知れない あした川
生きてあなたと 添えないのなら
次の世までも 連れてって
紅い絆の あゝ縁し舟
どこまでも続く紺碧の空と海… その果てのサハリン遠いあの日、千切れるほどに 手を振った 涙の大桟橋よ空に問えば 海に聞け 海に問えば 風に聞け風に問えば ドーム
鉄橋(はし)を渡れば 下呂(げろ)温泉の吸(す)い上げ井戸が 河原に見えるさよならあなた… わたしはひとり生れ故郷の 山ふところへ涙みちづれ 高山本線紅葉(もみ
何も言わない あの人なのに 背中で呼んで 答えてるやっぱり好きや 好きなんや今夜が晴れる ひと時を あんたの胸で 眠らせていまはお酒が 恋しんや夢の深さに ああ
何時(いつ)も笑顔に あの笑窪(えくぼ) 頬(ほお)ずりながら 抱き寄せて貴方お前と 確かめる小樽おんなの みれん花 いつか咲かせて みち草に夢でかたろう ふた
紅葉(もみじ)の匂いを嗅(か)ぎつけて木枯らしが吠えながら 比良(ひら)から駆けてくる恋に背(そむ)かれ夢を裂(さ)かれて さ迷う比叡のひとり旅山が泣いたら雲が
白神岬 最南端に 青函(せいかん)の トンネル過ぎて日本海だ 函館夜景 森と松前 桜はみごと北前船(きたまえぶね)の 江差追分 走れSL ニセコ小樽に朝里温泉(
人の情けを 翼に借りて 北へ南へ 流れ旅未熟者では ありますが 名刺代わりに お客さんちょいと一節 聴いて下さい 私の歌をアアンア アンアアンアアー演歌渡り鳥山
つらい慕(おも)いは さらりとすてて強く生きよう 今日から一人滲(にじ)むネオンの すずらん通りきっと きっと きっと 見せます 女の意地が厚い化粧で あゝゝ
ちょいとお待ちよ 一文無しじゃ 利根の川さえ 越せやせぬ情け我孫子屋 二階の窓辺 身銭(みぜに)包んで身銭包んで 下ろす帯『取的さん…泣いてんの! 大きい態して
女の命は 篝火(かがりび)のように火の粉を散らし 愛に生きるついて行きます どこまでもあなたとならば 地獄まで燃える 燃える 命が燃える燃え尽きるまであなたに尽
雪もほろ酔い 北国の稲荷小路(いなりこうじ)で 飲む酒は潮の香りの 味がする恋の未練か 思い出かあなた恋しい あなた恋しい 小樽の町よ噂夜風が 胸を刺す夜の花園
寒い夜風に ふたりで耐えて越えたこの世の 花嵐振り向けば…ほんとにいろいろ あったけど…過ぎてしまえば おもいで話風雪山河 悔いはない人は情(なさけ)よ 袖ふれ
この花が みかんの花ねあれが岬の 灯台なのねお酒呑むたび 話してくれたあなたの故郷(ふるさと) 訪ねて来たの…ここは瀬戸内 逢いたさつのるみれんという名の港町は