三門順子

祇園絵日傘 – 三門順子

絵日傘さして 傘さして
舞妓だらりの 帯しめて
からりころりと 三条の
橋のたもとの 糸柳

糸は乱れて さらさらと
傘にたもとに ゆれかかる
加茂(かも)の川瀬(かわせ)の 水の音
きいて何やら 夢心地

何処(いづこ)の空に 流れゆき
誰に買われる 運命(さだめ)やら
花の絵日傘 くるくると
泣いているよな 京人形

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異郷の空に – 三門順子

国を出るとき よろずの神に立てた誓いが 伊達(だて)じゃろか国のためとて 満州の野辺にかねて覚悟は 野晒しよ赤い夕陽が 胡沙(こさ)吹く風がなんで今さら かなし

残菊物語 – 三門順子

義理と情(なさけ)の 両花道で迷う心の 行き戻り女形(おやま)悲しや 紅白粉(べにおしろい)に交(まじ)る涙が 身にしみる一筋に思う お徳のまごころにひかれて我

それでいいのよ – 三門順子

悲しい時は 窓をあけあなたの名前を 呼びましょかそっと夜風に 消えてゆくどうせとどかぬ この思いああ それでいいのよそれでいいのよ それだけよひとりで強く 生き

浅間日暮れて – 三門順子

渡り鳥 風に吹かれていつの日 帰るやらあの人も 旅の鳥今日はいずこのいずこの空を 行くやら淋しさよ 山の娘は夢さえ ままならぬあの人に 知らしてね今日も私は私は

お七かんざし – 三門順子

なびきゃ極楽 すねれば地獄渡る浮世の 裏おもて投げたかんざし 笑顔でうけたにくい仕打ちが なぜ可愛男嫌いが 男に惚れて末はあだやら 情けやら思い込んだら 命が的

お通の唄 – 三門順子

花の散る日も 月の夜も遠い父母(ちちはは) 恋しさにぬれた涙の 笛の音(ね)もいつかいとしい 夢となる娘心の はあー夕まぐれ生きてこの世に ただひとりわしの命は

娘鳥追い – 三門順子

恋の編笠 紅緒で締めて月の街道 ひとり旅流す新内(しんない) 三筋(みすじ)の糸につけて淋しい 月灯り夢に通えど 愛(いと)しい人は別れ別れて 三年(みとせ)越

忠義ざくら – 三門順子

桜ほろ散る 院の庄遠き昔を 偲(しの)ぶれば幹をけずりて 高徳(たかのり)が書いた至誠の 詩(うた)がたみ大君(きみ)のみ心 安かれと闇(やみ)にまぎれて ただ

朝顔ながし – 三門順子

露の命を 朝霧に泣けば涙で 眼は見えぬ誰をたずねて 行く空の娘朝顔 花の朝顔いじらしや琴の爪さえ はらはらと雨になるやら ならぬやら弾(ひ)けば情けの その糸の

流れの花びら – 三門順子

飽かれも 飽きもせぬものを義理にせかれて 旅の空笑顔つくれど 笑顔のかげにいつかこぼれて 散る涙ひとりで解けば すすり泣く君が好みの 青い帯まして寝ざめの 寂し

ひとり忍べば – 三門順子

あの夜の夢は あの夜きりわたしゃ忘れた 筈なのにえー いじわるな いじわるな思い出させる おぼろ月涙に濡(ぬ)れた ほつれ髪三筋(みすじ) 四(よ)筋を かみし

嘆きの白菊 – 三門順子

咲いたとて 咲いたとてどうせ冷たい 風ばかりそっと震えて 開いて見たがうすい運命(さだめ)のわたしゃ白菊 悲しい花よ泣いたとて 泣いたとてどうせ届かぬ この思い

忠烈白虎隊 – 三門順子

砲煙天に 渦まきてああ鶴ケ城 落ちたるか心は千々に はやれども折れたる剣を 如何にせん死をもて戍(まも)る この堡塞(とりで)ああ破れたる 無念さよ主君に殉ず 

追分月夜 – 三門順子

江差恋しや 追分月夜すさむ思いも 流れて消える波によ 波に ほのかなえー 夢がふく泣くな尺八 港の夜風遠い故郷を 思わせるよな沖のよー 沖のかもめもえー 恋のう

春色明治姿 – 三門順子

花の明治の思い出はなびく柳のコンパルやもえる開花の瓦斯(ガス)灯に大川端の夜の雨吹けよ川風 あがれやすだれなかの小唄の 主見たややんれ島田くずしの柳橋粋な人馬車

さくら道成寺 – 三門順子

桜見よとて 来て見れば誰がちらかす 黄昏のむかし恋しい 振袖に花が散ります 舞い扇恋の分里(わけざと)武士も道具を伏編笠(ふせあみがさ)で張りと意気地の吉原花の

筑紫の明月 – 三門順子

罪なき罪を 身にうけて心ならずも 筑紫野に配所の月を 仰ぐともいかで君を 忘るべき思い出多き 名月を今宵異郷の 空に見て聖寿を祈る 忠誠のきこえんをりは いつの

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