十六夜(いざよい)の月は 人待ち月
あなたの影が 揺れています
偶然出逢った 風(ふう)をみせて
送ってくれる つもりでしょう
クスクス笑い 零(こぼれ)てしまう
照れ屋のあなたと廻り道して帰ります
心が近くて 唇 遠い
もどかしいほど 唇 遠い
ぽつんと咲いた 野菊いちりん
髪にさしてくれますか
十六夜の月は 肌寒いの
だんだん欠けて ゆくせいかな
明日は逢えない 暗示ですか
あなた小さなくしゃみしてる
クスクス笑い 家の前です
風邪ひかないでね あなたの瞳 熱っぽい
言葉が遠のき 唇 近づく
恥ずかしいほど 唇 近づく
ぽとんと足に 野菊いちりん
恋に落ちた 音ですね
ぽつんと胸に 野菊いちりん
恋の開く音ですね
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何も言わずに 抱き合った昼下がりブラインドの しまの影が 心に落ちてた愛してる 愛してない 見つめた瞳燃えている さめている 肩に寄せた頬タ・ティ・タ Quic
窓辺で揺れる一輪ざしと木もれ日たちあなたひとりのために作るのそー あまいあまいラヴレターオーヴンの炎で焼きあげるこのときめき午後の シナリオの行方はお茶と おし
たとえばあなた最後に 帰る場所がありさまよい疲れていたなら 知らぬふりしてただけどもあなた最後に 帰る場所もなく倒れそうな人だから 心の窓を開けた風吹けばあなた
あなたのことが好きよ それなのにおちつくにはとっても 勇気がないふたりになれば あまえるくせにはなれていると 不安なのワルぶった このわたしおもいきり 抱きしめ
渚の雨に 追いかけられてフイに飛び込んだ ボートハウスはじめて素肌 合わせた海は入江に虹が かかってましたOnce upon a summertime夕陽が波に
地下鉄でめぐり逢い気づいたら もう 夢中君の気持ちは 迷路よ終わりのないトンネル景色のない窓ガラスVisionに乗ればウウウー恋するメトロ 君が大好き夜も真夏も
油断でした 私が子供でしたわかってます 私とあなたはちがうんだわ 所詮他人なんだわ二度と見ませんあなたとロードショウラストシーンに 泣いてる私にささやいたわ “
短編集のように 季節は過ぎてゆくとじこまれた 想い出たちあんなにあったのに白いしおり一枚 はさみ忘れたまま素通りして 大人になどとてもなれないセピア色した 街角
まるでビデオの ストップモーションをはずした様に 街中が動き出すあなたとだったら どこへでも行けるこのまま ふたり エスケープ思いがけない あなたの誘いだけどこ
私ときたら上の空よ 今リハーサルなら済(す)んでるのに もう夢の中で何度もくり返し強くあなたを抱きしめてくれたわDream 夢は神秘的ねDream いつかは ほ
五月雨は緑色悲しくさせたよ一人の午後は恋をして淋しくて届かぬ想いを暖めていた好きだよと言えずに 初恋はふりこ細工の心放課後の校庭を走る君がいた遠くで僕はいつでも
泣く気になれず微笑(ほほえ)んで卒業します あなたから泣く気もないのに涙ぐみ卒業させて あなたから趣味が悪いですね あなたいつもお相手は 若い子ばかり今度は私よ
今もあなたが好きまぶしい想い出なのあの日別れた駅に佇みあー 青い枯葉かんでみたの街は色づくのに逢いたい人は来ない母に甘えて打ち明けるにはあー 少し大人過ぎるみた
一人ぽっちの好きなあなた いつも空を見ている一人ぽっちの好きなあたし いつも夢を見ているの風は夕なぎ テラスは けだるい暑さね椅子は離れているけど テレパシーS
あゝあゝあゝあーひとりぼっちのクーデター笑っちゃうわね幸福(しあわせ)のパズル目隠しされても夢中で解(と)いてるこの街誰もそれぞれが描(えが)く愛の形って不揃い
うすむらさきの夕日のアベニュー人指し指で髪をいじるの私小説が始まるみたいぎこちない眼差しがあなたの睫毛のすき間で揺れるわふわり ふわふわ……ときめき おぼろ自然
かなわない 夢だからきらめきが あるのだとあなたの 微笑みにはじかれた 願いごといつの日か この恋にサヨナラを する時もあなたは そう云ってピリオドを 打ちます
どうしたらいいの 海になれない 私は雫(しずく)どうしたらいいの 海に行けない 私は雫(しずく)去年の水着 胸がきついの水玉模様 滲(にじ)んでいるわ貝に巻かれ
紺色の制服に包んだ体は真白い雪割草です花まつり 春まつり 地面を揺るがせざわめきが届いてきますはにかみ屋さん 出ておいで怖がり屋さん 手のなる方へ草萌える春を踏
あれはダンスパーティの夜あの子の眼に魅きつけられ一緒に踊ったあのメレンゲふるえが止まらなかったフルーツカラーのお月様もキラキラ輝くお星様も一緒に踊ったあのメレン