三田りょう

  • 天山遥かに – 三田りょう

    天山山脈 窓の下ふたたびこの地に 降り立てばシルクロードを 行き交う人々それぞれの人生 抱えつつ君を迎えに 来たんだよも一度一緒に 歩こうとイシク・クル湖畔(こ)に 春まだ遠く聳(そび)える山に 万年の雪あぁキルギスの旅 故国を離れて 来た君のあの日の寂しさ よく分かるアラトー広場も にぎわう市場もすれ違うよく似た 人ばかり君を迎えに 来たんだよも一度一緒に 歩こうと今もむかしの 伝えが残るわが父…

  • 旅愁酒 – 三田りょう

    あいつの情けで 染まった様な紅い葉桜 波が打つ言えばきっと 泣かすだろう言わなきゃもっと 泣かすだろう辛い恋から 逃げてきた北の 海鳴り 旅愁酒 どんなに好きでも 幸せ一つ俺はやれない 男だと言えばきっと 泣かすだろう言わなきゃずっと 泣かすだろう海よ荒れるな この胸の未練 飲み干す 旅愁酒 あいつに背中を 向けてる裏でこぼす涙は 嘘じゃない言えばきっと 泣かすだろう言わなきゃもっと 泣かすだろう…

  • 心のみちづれ – 三田りょう

    さがしていたんだよ…そうさ この世に生まれた日から逢いたかったのさ 優しい女(ひと)に忘れもしない おまえを初めて見たときこれが運命と 瞳と瞳でジンと感じたよ心のみちづれ おまえ お前だけなのさ 求めていたんだよ…そうさ 離れてしまった日から苦しかっただろ 訳さえ知らず見果てぬ夢に いつしか足元すくわれ独り旅に出て 自分をじっと見直した心のみちづれ 他に 他にいないのさ さがしていたんだよ…そうさ…

  • 佐渡航路 – 三田りょう

    雪にここまで ここまで追われおまえこの海 越えたのかたったひと夜で ぶり返す港吹雪の むせび号泣(なき)身体(からだ)斜めにただ立ち尽くす冬の新潟 佐渡航路 うしろ姿に どうして云える逢って詫びたい 一言をこんな男の 俺でさえ冬の旅路は つらいのにそっとつぶやくもう苦しむな俺のこの手で 抱いてやる 何が邪魔する おまえと俺にいつか運命(さだめ)も 変わるはず空に汽笛が 響くときおまえ迎えに 立つ俺…

  • 燃えて宿場町 – 三田りょう

    叶わぬ恋を追い 一夜を泣いたおんながいただろ 宿場町今じゃ昔の 面影ないが願は同じと 泣くおまえなごりの横山 宿の灯がともる 開いた宿帳に 手を添え合っておまえの名前に 妻と書く燃えて絡んだ ふたりの糸を高尾おろしが 責めて吹く戻れば多摩川 行先は大垂水峠 離れて咲くよりも 散る花でいい季節が流れる 甲州街道頼る世間も 灯りもないが越えて行きたい 浮き世峠おまえをつつんで 絹の八王子 人気の新着歌…

  • 哀愁フェリー – 三田りょう

    苫小牧港のさようならがきっと夢に出るでしょう眠りにつけない 船の夜愛を追いかけ 北国へ愛をなくして 東京に帰る帰るおんなの 哀愁フェリー 夜の海の 悲しみに縋る胸も いまはないおんなの航路の残り火よ愛に昨日を 投げ捨てて愛に明日を 見失い燃えて燃えて切ない 哀愁フェリー 野島崎の ともしびが遠く消える なみだ雨終着港まで 近いのに愛がおんなの 命なら愛に死にたい ひとすじに未練未練引きます 哀愁フ…

  • この歌をあの人に… – 三田りょう

    ふるさと放れて いくつも年月は過ぎて今はただ ふり向きもせずさすらいの 旅の果て波間に 夕陽が溶ける時遥かに聞こえる やさしい愛の歌が遠き日の 母の背中に 人は皆 やすらぎと おもかげ 心に求めてるこの歌を あの人に… もう一度 あの人に…その愛 捨ててはいけないとどうか 伝えてあげてほしい 群れから逸れた 都会の鳥のように今はもう 羽根を休めてただ一人 佇めば季節も やがては巡り来る確かに聞こえ…

  • 天道虫 – 三田りょう

    天(てん)にむかって 歩いていればきっと影踏む 事はない天道虫を 見るたびに君の言葉 思い出す儚くも ひたすらに天をめざして 翔ぶと云う天道虫は どこへゆくこの手で高く 放してやろう天道虫は 空へゆく君が微笑む君が微笑む 光りとなって 思うようには 生きられないさ誰も同じさ 弱いのは自分の為に 泣くよりも他人(ひと)の為に 泣きたいね燦々と 降りそそぐ明日と云う名の この陽ざし天道虫は どこへゆく…

  • めぐり逢い – 三田りょう

    人は誰も思うの過ぎ去りし日々の 熱き心遠き夢を わたしは今巡りゆく旅人大空を舞う 海鳥(とり)たちよどうかおしえてこの波の 彼方には愛する人達が 待っているのいつの日か めぐり逢えるの 人は誰も願うのしあわせな日々が どうか 永遠(とわ)につづくことを わたしは今巡りゆく旅人夜空にひかる 星たちよどうかおしえてこの夜の 向こうにはまだ見ぬ素晴らしい 朝があるのいつの日か めぐり逢えるの あざやかに…

  • 船出の時 – 三田りょう

    港に漂う 潮風に誘われて海へと飛び出す 若き旅人は見渡す限り 途切れない水平線希望の帆を掲げ進め闇を照らすのは 波に揺れる月この地球(ほし)に立つ 歓びをただ感じて君を照らすのは 波に揺れる愛輝く星が流れたら ただ祈る 光れ未来(あす)よ 過ぎゆく季節は 青春を連れ去って優しい気持ちを 残しまた巡る都会の海に 今日も迷い流される手と手を取り合って進め最後の船出を 誰もが迎える怖れる事も 生きている…

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