誰が立てたか 日の丸の旗は 名誉(ほまれ)を語れども見るに人なき 大陸の涯は 祖国の 空じゃない沈む夕陽よ 戦いの跡は枯れゆく 焼野原せめて 照らせよ 戦友が変り果てたる 墓の上遠く聴ゆる 進軍の戦友(とも)が 喇叭に誘われて過ぎし 激戦(いくさ)を告げるごと塚も 動くか 秋風に君が白木の墓標(はかじるし)名さえ 淡(うす)れて読めぬとも日本男児の忠魂に熱き涙で 額(ぬか)づかん