ねんねこねんねこ ちがやの波にねんねころりと 露が散る鳴いてみたとて かえらぬ夢をはぐれた心で 読んではみたが空にゃ萠黄の 月暈ばかりねんねこねんねこ ちがやの波にねんねころりと 露が散るおさなごころの 一筋道をひとりでとぼとぼ 尋ねてみたが末は墨繪の 山裾ばかり