三上寛

赤い馬 – 三上寛

ここがいつから海だったかは知らない
赤い馬が泳いでいる
足もとの雲は鳥になり
飛び
色は消えて形だけが落ちて行く
腕が伸びる
地平線を掴んでいるのは私だ
体は遠くで浮かんでいる
花は咲いてるようにも見える
燃えてるようにも見える

失くなる事が有ることの
ここではほんのりとした証し
失くなる事が有ることの
ここではほんのりとした証し

宇宙はなにかの冗談だって
あなたは今喋ろうとしてる
その唇の動き
そのなんでもないちの流れの中で

ぬいぐるみ抱いて羽のふとん
夢見る瞳は星の輝き
ぬいぐるみ抱いて羽のふとん
夢みる瞳は星の輝き

考えられない事も
考えてしまった事も
それは浜辺に打ち上げられた
一枚の貝殻
そこから出て来る光
忘れてしまった事も
思い出した事も
それは穏やかに曲って行く
波の音

ここがいつから海だったかは知らない
私がいつから私だったかは知らない

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