七緒香

マルタナの丘 – 七緒香

人の痛み 知ってても
傷つけあい 釘に打たれ
もがくほど 締め付けてゆく心
全て失くなればいい…
後悔が増えてく
だけど 心の中にある
地図を広げて

マルタナの丘へ登りふたり
歩んできた道を きっと
笑って振り返れるさ
その日を夢見て 今を生きて
何も恥じることはないから
求め合うままに 手を取りあって

愚痴ばかりで いつも困らせてたね
何もかもが 同じに見えて
うんざりしてただけ 固く味のないガム
吐き捨てるみたいに 心までは簡単に
捨てられやしないよ

マルタナの丘を 目指す道で
今日は倒れていても
これで 終わりなんかじゃないさ
その先に潜む 悲しみが
想像以上でも ふたりは進んでゆくだけ
強く握りしめ 広がる景色を見渡したら
思い描いたままの色に 限りなく包まれて
目に映る全て 生きる証し
生きてゆく強さを
ふたりに 照らしてゆく場所

マルタナの丘へ登りふたり
歩んできた道を きっと
笑って振り返れるさ
その先に潜む 悲しみが
想像以上でも ふたりは
進んでゆくだけ 強く握りしめ
マルタナの丘へ

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