一葉

星の流れに – 一葉

星の流れに 身を占って
何処をねぐらの 今日の宿
荒(すさ)む心でいるのじゃないが
泣けて涙も 凋(か)れ果てた
こんな女に誰がした

煙草ふかして 口笛ふいて
当(あて)もない夜の さすらいに
人は見返る わが身は細る
町の灯影(ほかげ)の 侘びしさよ
こんな女に誰がした

飢えて今頃 妹はどこに
一目逢いたい お母さん
唇紅(ルージュ)哀しや 唇かめば
闇の夜風も 泣いて吹く
こんな女に誰がした
誰がした

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空に刺さった三日月 – 一葉

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