一条貫太

  • お金をちょうだい – 一条貫太

    別れる前にお金をちょうだいあなたの生活(くらし)にひびかない程度のお金で いいわそのお金でアパートを借りるのよあとはひとりでなんとかするわがまんさえすれば 生きてゆけるわひとりだって 生きてゆけるわ別れる前にお金をちょうだいその方があなただってさっぱりするでしょう しあわせだったあのころ あの日昔のあなたは貧乏でお金なんかなかったけれど清らかな愛情に満ちてたわみんな あなたにささげたけれど過ぎた日…

  • 星娘 – 一条貫太

    星娘イエイエイ ゝ ゝ星のようなあの子輝くひとみが暗い淋しい僕の夜を照らしてくれるどんな淋しい時でもあの子に会えば僕の心はすぐにパッと明るくなるのさだけどあの娘は 星娘 イエイエイ遠い届かぬ 夜空で光るそうさあの子は 僕には遠い夜空の国の 星娘 イエイエイ 遠くにいても 近くにいてもキラリと光る あの子のひとみ横向いたあの子 下向いたあの子どっちを向いても 光るあの子の姿だからあの子は 星娘 イエ…

  • なぁ親父よ – 一条貫太

    誰が憎くて わが子を叱る俺を諭(さと)して げんこつ一つ痛さ怖さに 見上げれば あぁ…親父も涙を 溜めていた思い出してる 親ごころなぁ 親父よ 襟をつかまれ 裸足(はだし)のままでつまみ出された 雪降る夜更け凍(こご)え泣き泣き 詫びたっけ あぁ…あれは七つの 冬のこと時代の流れの 懐かしさなぁ 親父よ 紺の暖簾の 馴染みの酒場酒はいつもの 熱燗二合(あつかんにごう)何も語らぬ その背中 あぁ…い…

  • 自動車ショー歌 – 一条貫太

    あの娘をペットに したくってニッサンするのは パッカード骨のずいまで シボレーであとでひじてつ クラウンさジャガジャガのむのも フォドフォドにここらで止めても いいコロナ ビュックリするほど タウナスでおまけに心臓が デボネアでおやマアキュリーな 人だことてなてなおだてに すぐルノーオペルオペルは もうお止しあんまりコルトじゃ 身がもたぬ あなたは私の ブルバードミンクス買うよの 約束をキャロルと…

  • 夜の銀狐 – 一条貫太

    淋しくないかい うわべの恋はこころをかくして 踊っていてもソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ信じておくれよソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェ愛しているのさほしくはないかい 女としての静かなしあわせ ほしくはないかい 泣きたくないかい 一人の部屋の灯りをまさぐる 夜更けの時間ソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェドレスが泣いてるソーロ・グリス・デ・ラ・ノーチェくちびるむなしい小さなマンション おまえのためにさ…

  • 風の追分け渡り鳥 – 一条貫太

    赤城おろしにゃ 未練はないが故郷ふりだし しのび足生まれ在所の 嬬恋(つまごい)宿で斜(はす)に笠さす 上州路明けの朝霧 背にうけて風の追分け 渡り鳥 アァ渡り鳥 青いすすきを よこちょに噛んで切れた草鞋の 紐をとく流れ千曲の 旅空夜空月があと追う 信州路人に言えない 夢ひとつ野暮は承知の 渡り鳥 アァ渡り鳥 あかね夕日が 山並み染めりゃ塒(ねぐら)帰るか 雁でさえ縞の合羽と 振り分け荷物抱いて添…

  • 花はおそかった – 一条貫太

    こんな悲しい窓の中を雲は知らないんだどんなに空が晴れたって それが何になるんだ大嫌いだ 白い雲なんて! かおるちゃん おそくなって ごめんねかおるちゃん おそくなって ごめんね花をさがしていたんだよ君が好きだった クロッカスの花を僕はさがしていたんだよかおるちゃん おそくなって ごめんねかおるちゃん おそくなって ごめんね君の好きな 花は 花は 花はおそかった かおるちゃん 君の白い その手にかお…

  • 落日 – 一条貫太

    うらぶれこの身に 吹く風悲し金もなくした 恋もなくした明日の行方が わからないからままよ死のうと 思ったまでよ 生まれた時から この世のつらさ知っているよで なにも知らずに落ちてはじめて 痛さを知って恋にすがって また傷ついた それでもこの身を つつんでくれる赤い夕日に 胸をあたためどうせ死ぬなら 死ぬ気で生きて生きて見せると 自分に云った 人気の新着歌詞 やんちゃ船 – 一条貫太 親…

  • でっかい東京 – 一条貫太

    反対押し切って 飛び乗る列車の窓見慣れた景色の中 親父(おやじ)の立つ姿涙でにじむ故郷(ふるさと)に 誓った決意 Wow…Ah 憧れた でっかい東京は宝石みたいに きらりまぶしくてだけど だけど だけど 石ころのまま… 今頃母さんは まんまるおんなじ月見上げていつも通り 暮らしているのかな手紙の文字に故郷(ふるさと)が 浮かんで消えて Wow…Ah しがみつく でっかい東京は渦巻く人波 いつも流さ…

  • 幻想がたり – 一条貫太

    街で偶然 見かけた君は肩まで伸びた 髪なびかせて午後の人混み 二つの影がじゃれ合いながら 通り過ぎてく別れて時が 止まったままの俺の心に 北風(かぜ)が吹く忘れたい 忘れられない指が 瞳が くちびるがもしも時が戻せたら また出逢えたら悔やんでみても叶わない 幻想(ゆめ)がたり 君の名前が 変わると聞いたなんでもないと 強がってても胸の鼓動が 現在(いま)でも俺をバカだとなじり 責め続けるよそんなに…

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