リリィ、さよなら。

ナイト・トレイン – リリィ、さよなら。

『眠れない』とメールが来て そっと抜け出した夜の
風は冷たくて何故か切ない匂いがした
何処へ連れて行こうか『星の見える場所がいい』
ちょっと遠いかもな 乗れよ。 ぼろい自転車だけど

精一杯だった ひどく不安定なまま
泣いたり笑ったり繰り返して 居場所を探し続けていた

今夜、夜汽車で連れていくよ
「来年もずっと先もここに来ようね」と 二人が嘘つきでもいい
『ずいぶん粗末な汽車』って笑ってる声が聞こえる
どうだい なあ見えるかい
未来が俺達を照らしてるのを

そこで夢から覚めた「またか、僕もバカだなあ。」
時は二人をいつしか離して
今は普通に生きてるよ たまにズルもするけれど
あの頃みたいにもう笑ったり泣いたりしない

精一杯だった 疲れてしまうくらいに
ただ君のその優しさだけが まだ消えないで胸を刺すんだ

今夜、夜汽車で連れてって
「来年もずっと先もここに来ようね」と もう一度嘘をついてくれ
俺らはいつから大人にいつまで子供だったんだ
大切なこの気持ちは何一つ変わらないと気づいたのに

精一杯なんだ 深い暗闇の中で 間違ったり後悔したりして
今でも君を探してるんだ

もしくたびれたスーツを着て 下手くそに笑う今の俺を君が見たら
何て言うのかな
ただあの日の僕らの残像が もがいてた日々の残像が
揺れて、そう揺れて確かに響いている

今夜、夜汽車で連れていくよ 来年もずっと先もここに来ようねと
あの日から一人走ってる
『ずいぶん粗末な汽車』って 笑ってた声が聞こえる
どうだい なぁ見えるかい 未来が俺達を照らしてるのを

聴こえるかい?

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