ラティナ(高尾奏音)

花ノ枝 – ラティナ(高尾奏音)

あの時 贈ってくれた色の名前 想いだして
私はまだ幼くて 蕾としか知らなかったの

ひかりを集めた花ノ枝
はじめて手にした花ノ枝
揺らせば魔法の枝になる
なんて 嬉しく笑った

あなたの後ろをついていった
川や草原や 夕陽の坂の道を
並んでも 追い越せないこの時間を
年月はめぐりゆくけれど
あなたのために咲く薄紅のままいさせて

小さな瞳にうつるものすべては大きくみえた
もろさや淋しいところも 今はみえるようになったの

こころの陽だまり 花ノ枝
愛情ともした花ノ枝
揺らせば魔法の枝になる
だから ほろりと笑って

懐かしい風景 追いかければ
記憶の中より儚いと知っていても
優しいその胸に抱かれたように
たいせつであたたかな香り
夢の枝を手に歩いていた あの日のまま

強くて どこか不器用で
打ち明けてくれもしなくて
かなしく思うこの頃
私もね 秘密をもってる
少しずつ おとなになってる
女の子は そう

愛するこころは 折れはしない
とてもしなやかな この枝のように

あなたの後ろをついていった
川や草原や 夕陽の坂の道を
並んでも 追い越せないこの時間を
年月はめぐりゆくけれど
あなたのために咲く薄紅のままいさせて

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